ゴルフを始めてみた宇宙人
宇宙人A:「おい、あの地球人たち、一体何やってんだ?」
宇宙人B:「なんか棒で球を叩いて、遠くまで飛ばしてるな。」
宇宙人A:「それで?」
宇宙人B:「…またその球を追いかけてるぞ。」
宇宙人A:「なんでわざわざ遠くに飛ばして、また追いかけるんだ?」
宇宙人B:「うーん、効率が悪い文明だな…エネルギーを無駄に消費しているようだ。」
宇宙人A:「もしかして、彼らにとってはこれが“娯楽”なんじゃないか?」
宇宙人B:「娯楽?文明がここまで進化しても、未だに玉転がしなのか…」
宇宙人A:「まあ、我々も“星”を転がすのが趣味だから、人のことは言えないか…」
スマホを始めてみた宇宙人
宇宙人A:「おい、列車の中で地球人たち、一体何をやってるんだ?」
宇宙人B:「なんか手に小さい板を持って、それをじっと見つめてるな。」
宇宙人A:「あの小さい板に何か秘密があるのか?」
宇宙人B:「…分析してみたけど、ただ光るだけの板みたいだ。」
宇宙人A:「それで、そんな光る板を見て何か得られるのか?」
宇宙人B:「…わからない。地球人は板から“いいね”をもらうと、嬉しそうにするらしい。」
宇宙人A:「なるほど。つまり、あの板は地球人の自尊心を充電する装置か!」
宇宙人B:「地球人も充電が必要なのか…文明がここまで進化しても、結局“心の電池”は足りないらしいな。」
宇宙人A:「むしろ、こっちの“鏡”の方が高性能かもしれないな。ほら、見てみろ、ちゃんと僕たちの顔を映してくれる。」
宇宙人B:「やっぱり地球の文明、効率悪いよな。」
銭湯に入った宇宙人
宇宙人A:「おい、地球人たちが建物の中で裸になって集まってるぞ!」
宇宙人B:「あれは、温かい液体に浸かっているようだ。」
宇宙人A:「なんでわざわざ集まって液体に浸かるんだ?効率が悪くないか?」
宇宙人B:「いや、彼らは“互いに洗い合う”文化を持っているらしいぞ。」
宇宙人A:「なるほど。進化した地球人は、自分で体を洗う能力を捨てたのか!」
宇宙人B:「そしてお互いの背中を洗いながら“友情”という名の交換物資を得ているらしい。」
宇宙人A:「ふむ…我々の冷たい再生カプセルよりも楽しそうだな。」
宇宙人B:「でも、あの泡は一体何だ?生体から発生しているのか?」
宇宙人A:「いや、たぶん地球人の生命維持に必要な“謎の粘膜”だ!」
宇宙人B:「粘膜がこんなに泡立つなんて…地球人、恐るべし。」
スマホを使う地球人を観察する宇宙人
宇宙人A:「おい、見ろ!あの地球人、手に小さい板を持って、じーっと見つめてるぞ。」
宇宙人B:「ほんとだ。まるでその板に生命が宿っているかのようだな。」
宇宙人A:「待て、なんか指で板をスライドさせてるぞ。あれは地球特有の“触覚儀式”じゃないか?」
宇宙人B:「いや、板に何か光る記号が出現してる!解析してみよう。…“今夜、ピザ頼む?”だって。」
宇宙人A:「なるほど…つまりあの板は“テレパシー装置”なんだ!」
宇宙人B:「しかも、ピザを召喚するための呪文を送信してるんだな!」
宇宙人A:「すごいな。地球人は魔術的な力をこんな小さい板に詰め込んでいるのか。」
宇宙人B:「いや待て、今度は別の地球人がその板に向かって話し始めたぞ!」
宇宙人A:「おお、なるほど!板を通して“仲間”と交信しているんだな。」
宇宙人B:「いや、相手がいない…一人で話してるだけだ。」
宇宙人A:「な、何!? 地球人は板に向かって独り言を言うのが習性なのか!」
宇宙人B:「しかも、話し終わった後、満足そうに笑ってるぞ…あの板、一体何をささやいたんだ?」
宇宙人A:「恐るべし…地球人の支配者は、あの板だ!」
宇宙人A:「おい、今度は列車の中の地球人たち、全員がその板を見つめてるぞ!」
宇宙人B:「何かが起きてるな…集団で板を崇拝しているのか?」
宇宙人A:「いや、これこそ“瞑想”だろう。あの板を通して精神を統一しているんだ。」
宇宙人B:「でもな、よく見ろ。一人一人違う絵を見ているぞ。ほら、あの人は猫、こっちは食べ物。」
宇宙人A:「つまり、あの板は“個別の幻覚”を見せる装置なんだ!」
宇宙人B:「…地球人、恐ろしい技術力だ。幻覚を制御できる文明なんて初めて見た。」
宇宙人A:「でもさ、彼ら幻覚に夢中すぎて、列車が止まったことにも気付いてないぞ?」
宇宙人B:「ふむ…やはり地球人は、板に支配されているのかもしれない。」