シンガポールで日経新聞を読んだ。夢をもうひとつの人生ととらえている人の記事があって大変興味深かった。定期的に現れる同じ内容の夢が思い当たることのない光景であることなど、私にも思い当たる。手術のために全身麻酔をした際の完全な空白は眠りとはまったく異なる性質のものだなどは、まったく同感だ。私も20年前に全身麻酔を受けたが、目が覚めたときに時間の経過の感覚がまったくなかった。眠りとは異なり、まったくの無なのだ。
死後の世界とは眠りの延長線上のようなものかあるいは全身麻酔のまったき無なのか。多くの臨死体験が語るところからは、眠りの延長線上にあると考えるべきだろう。