まさおレポート

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準結晶超伝導転移からペンローズの意識と量子力学に

2018-03-06 | AIの先にあるもの

下記の記事は確かに凄い業績だと感じたのでネット検索で追っていくと意識と量子力学にいきついた。奥が深そうなのでとりあえず入り口をメモを。

ノーベル賞間違いなし、日本発「準結晶超伝導転移」
名古屋大学、豊田工業大学、東北大学、豊田理化学研究所などが達成した大業績
2018.3.6(火) 伊東 乾

超伝導という状態の理解が進むにつれ、実は原子分子の中で量子力学的な状態が安定であるときは、超伝導である方が普通、当たり前であって、それが壊れ、古典力学的、巨視的な物質の振る舞いとなるとき、ジュール熱などのエネルギーの散逸が見られるようになることが分かってきます。

 1962年、ケンブリッジ大学の大学院生だったブライアン・ジョセフソンは、「異なる2つの超伝導体」が薄いバリアを境として近接存在するとき、各々の「波動関数」の「位相」に応じて特異な超伝導電流が流れることを理論的に予言します。

 それは直ちに実証され、1973年に江崎玲於奈、イヴァール・ギェヴァー(アイヴァー・ジェーヴァー)とともにノーベル物理学賞を受けました。

準結晶の超伝導転移、東北大学蔡教授

このニュースを見て準結晶に関心を持ちロジャー・ペンローズに出会う。

ロジャー・ペンローズは60年代にホーキングとともに宇宙論を研究して、「もし相対性理論が最期までずっと成立しているとすれば、物理法則が適用できない特異点がどんなブラックホールにもなければならないはずだ」という推測を打ち出したことで有名になった。(松岡正剛 千夜千冊)

ロジャー・ペンローズはある結晶的な図形の性質を研究し、その図形をエッシャー図形のように平面に並べることはできるのだが、その並べ方は非周期的にならざるをえないという驚くべき法則を発見した。wiki

並進対称性(周期性)を持たないが、高い秩序性が存在する構造として、一次元におけるフィボナッチ数列や、二次元におけるペンローズ・パターン(ロジャー・ペンローズによって提唱された)が知られている。wiki

アルミニウム・パラジウム・マンガン(Al-Pd-Mn)合金の準結晶の原子配列 wiki

 

ロジャー・ペンローズは人は死んだら意識はどうなるのかなど、意識と量子力学の関連を研究していた。これはますます面白い。ロジャー・ペンローズの著書へのレビュー欄には以下のような興味深いことがコメントされていた。群盲象を撫でる流儀だが面白さは理解できる。

我々の外部に広がる世界と、我々の内部世界は、多くの点で決して独立の存在ではない、それは明らかに構成要素的世界として繋がりを持っている。極端な事を云えば、宇宙が生命を作り上げたのは最早既成の事実である。我々の生命体細胞の構成要素である元素は、超新星の爆縮が無ければ手に入れられない不可欠の元素で構成されているからだ。

哲学者が語る心というものと、ペンロースのような現代の先端思想の体現者が語る展望は、自ずからそのレベルと内容において、緊迫感の質の違いを認識させる。

量子力学の、認識的欠陥が取り除かれた際には、我々はもっと見通しの良い理論に到着するだろうし、その理論は、我々のこころと謂う物の実体に、最終的な認識の結論を宣告するであろう。しかし、果たしてそれが理解できる物だろうか?。人間の認識は、生まれ育った時空の現象に大きく依存しているからだ。将来、人間の言語的な限界を超えて、もっと別な認識の方法が創出された場合には、外部世界と内部世界の垣根が取り払われる事が起きるだろう。その時にこそ人間は、自我とか、魂とか、の議論を、科学的にできる段階に入ったことに成る。

計算可能性(computable)という概念を重んじている事である。計算可能性と決定論的(deterministic)は異なるという言辞も新鮮だったし、脳の物質的な活動の中に意識(consciousness)や気付く事(awareness)といった計算可能ではない何らかの作用が存在している(だから(完全化した)量子力学の出番)という。

爆弾検査問題とは量子論的非破壊検査である。

植物の光合成は量子コンピューティングだ。

鳥類は量子もつれを利用して地磁気を見て方向を間違えない。

生物の脳を形成するニューロンは量子力学的な観測を繰り返しており、素粒子には意識の元となる未知な属性が付随していて、生物が死ぬと意識が空間にアップロードされ、しばらくその空間を彷徨う。

意識的思考のほうが非アルゴリズム的で、かえって無意識のほうがアルゴリズム的なのではないか

たぶん、われわれの心は、古典物理的構造の「対象」なるものが遂行する、何らかのアルゴリズムの特徴にすぎないというよりも、われわれの住んでいる世界を現実に支配している物理法則の、ある奇妙な驚くべき特徴に由来する性質であろう。

 

 

空と救済あるいは憐憫 ランバート・シュミットハウゼンの論文から

「ゲーデルの哲学 不完全性定理と神の存在論」高橋昌一郎 再読メモ

 フェルマーの最終定理と谷山豊それにガロア

「近世数学史談」 高木貞治著 読書メモ

お盆の空想 正、負、虚数


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