まさおレポート

当ブログへようこそ。広範囲を記事にしていますので右欄のカテゴリー分類から入ると関連記事へのアクセスに便利です。 

利他行動と進化 福岡伸一氏の話から

2024-06-28 | AIの先にあるもの

福岡伸一氏は、ダーウィンの自然淘汰説について批判的な視点を持つ。眼は非常に複雑な構造を持っており、光を感知し、画像を脳に伝える高度な機能を果たしています。このような複雑な機能が、少しずつ変化する進化のプロセスでどのようにして実現されたのか

ダーウィンの理論では、小さな変異が選択圧によって累積し、最終的に複雑な機能を持つ器官が形成されると。しかしそのような段階的変化だけで眼のような高度な機能が説明できるかどうかについて疑問を呈している。

進化の過程で、眼が完全に機能する前の中間段階の構造がどのようにして選択圧に対して有利であったのかを説明するのは難しい。中間段階での構造が完全な機能を持たなければ、その形質が自然選択によって保存される理由が不明瞭。

ダーウィンの自然淘汰説だけでは眼のような複雑な構造の進化を完全には説明できないと考え、進化生物学における他のメカニズムや理論の重要性を強調している。

利他的行動が集団全体の生存と繁栄に貢献するため、集団レベルで自然淘汰が働くという考え方が一定の説明力を持つ一方で、生命の進化における利他行動の全体像を完全には説明できないと考えている。福岡氏の議論は、自然淘汰だけでなく、進化における他のメカニズムや理論の可能性を訴えている。

「幼年期の終わり」の悪魔の人類に対する利他行為のヒントになりそうだ。大乗の菩薩道とも響きあう、


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。