まさおレポート

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バリ島 コロナ下から抜け出して舞踏で島を埋め尽くす日が来ることを

2021-07-14 | バリ島 舞踏・レゴン・ケチャ・ガムラン

かつてアメッドにスノーケリングで一泊した。スノーケリングはともかくとして驚いたのがアグン山の溶岩流と噴煙だ。昨日の昼間から日の入りまでは噴煙も溶岩流もなくアグン山が美しい姿を見せていた。ところが午後6時ごろ突然、夕方にアグン山の中腹あたりに明かりが灯ったように見えた。

最初は車の明かりかとも思ったがしかしどう考えてもあんな高いところに車が通るわけがない。流れるように赤い線が走っている。ホテルのスタッフに赤い線を指してあれは何かと尋ねるが、リトルリトルとしか言わないので意味が分からない。

よくよく考えてみるとその赤い線は溶岩流ではあるが大した量では無いといいたかったのかと。地元の人々にしてみれば見慣れた風景なのかもしれないが、しかし富士山であのような溶岩流と噴煙が目撃されたら大騒ぎになるだろう。

そして今日はサヌールへと帰途につくと眼前のアグン山の中腹から噴煙が吹き出して濃い雲のようにかかっている。

 この間の御嶽山の噴火のこともあるので危険を感じて当初の予定のアムラプラ寺院見学を取りやめてアメッドから帰宅した。このアムラプラという名前ももとはカラッガサムであったがアグン山の噴火を受けて地名をアルマプラと変えたとある。アグン山の東側は危険なゾーンなのだ。

サヌールに帰宅して知人にその話をした。彼はアメッドの出身者なので驚くかなと思い話したのだが、意外にそっけない態度だけが返ってきた。その時は、彼が見慣れた光景でニュースでもなんでもないと言いたかったのだろうと勝手に解釈した。


別の機会にバリでサメが出て人が襲われた事件があり、そのときもバリ人に話題を振ってみたがそっけない返事でそれ以上話せなかった。先の知人と言い、サメの話題のバリ人といい、普段は愛想のよい人たちなのだ。


バリは今、コロナで大変な禍を被っている。感染者は東京都同じくらいだが島の人口は400万程度だと思うので人口比率では2.5倍程度だ。7月2日から警戒宣言が発令されていて観光客は皆無、他県への移動さえままならない。


バリ人はコロナの苦境もあまり外国人に見せない。ティダ・アパアパとあっけらかんに一見見える。

バリ人の楽天的な人柄もあるが、実は100年もの間観光で潤ってきた島なので観光客が避けるような話題をことさら表に出さないように自らを律してきたのかもしれないと理解するようになった。だからバリ人は見かけ以上に深刻なダメージを受けているに違いない。


早くコロナ下から抜け出して欲しい、そしてサンヒャン・ドウダリの舞踏で島を埋め尽くす日が来ることを祈る。


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