レゴンダンスではチャンケットという姿勢を表す言葉がある。アグムと呼ばれる基本姿勢を構成する姿勢で胸を突き出し、尻を突き出す姿勢だ。欧米の舞踏文化であるバレーダンスやモダンダンスでは絶対にとらない姿勢だ。
バリ島ウブドのプリアタン村では昔からとられていたポーズだと言われるがバリ全般に広がったのはシュピースのパリ植民地万博プロデュースからとも言われる。しかし確たる証拠はない。Youtubeで古いフィルムを見てもさりげなくチャンケットの姿勢が見られるのもあり、或いはすんなりと立っているのもある。
「バリ舞踊における基本姿勢(チャンケット)の定着過程 」によると、この姿勢は古くからバリ舞踊にあった姿勢ではなく、1930年代に西洋文化の影響を受けて発生したものだという。果たしてこれは欧米人の好みに沿った変化なのだろうか。断っておくがレゴンダンスの尻を突き出すのは全く卑猥な感じはない。
私なりに考えたのは以下の理由だがさてどうだろうか。
つづら折りの美例えばクリスがバリでは伝統美でありその表現。
下記の木彫りはまさに交合の姿勢だがつづら折りに。
神との交合を招くバリ特有のエロスの姿勢。木彫りの男女から得た印象。
ナーガの姿勢を真似た。ナーガとは蛇のことでクネクネしている。これはちょっと無理があるかも。
ヒンドゥ神や仏教の神々の基本姿勢。これも単なる当てずっぽで根拠のある話ではない。
ボルブドール仏教寺院の浮き彫り 腰を捻っている。
ブランバナンの浮き彫り 右下部は腰を捻っている。腰を捻るからさらに尻を突き出すに発展したのか。
謎はますます深まるばかりだ。
ブランコ美術館のチャンケット これは1998年に作られたもので尻を突き出したポーズだ。バレーダンスやモダンダンスと比較しても非常に美しい。
この写真はチャンケットの姿勢が見られるが尻の突き出し方が甘い。ブランコ美術館のチャンケット を見るにつけチャンケットの姿勢はつづら折れの美を追求したバリ特有の美しい姿勢だというのがよくわかる。
Bali 1910 LEARNING PHENOMENOLOGY and VERSTEHEN
bali kuno 7
しかし今年に見たレゴンダンスは全て腰を突き出している
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