まさおレポート

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バリの風景 西部バリ

2016-03-11 | バリ島 街の風景・海辺の風景・山の風景

メンジャンガン

休憩と食事をはさんで6時間をかけて西部バリのメンジャンガンにやってきた。舗装も整っており道路はスムースに走れた。途中から背の低いジャングルの中を走っている風になり猿が道路を渡っていく姿を見かけるころには目的のホテルに到着した。道路からホテルのロビーまでは石ころの多い道をゆっくり走って10分程度かかり、そこで手続きをしてさらに部屋まで15分ほどを車で行く。野生の鶏と説明を受ける小ぶりな赤い羽をもつ鳥を見ながら2階建ての車の上階に座り、15分を車で行くというととんでもなく距離が離れていると思うが、石ころの多い道なのでほとんど早足程度で進んでいくので実際はそんなにはなれているわけではない。

部屋の前はすぐにビーチでさんご礁の浅瀬が続いている。少し離れたところに桟橋があり、途中で鹿や猿が行き来している。桟橋からみると小さめの魚がかなり泳いでいるのが見える。早速スノーケルをはじめるが幼児3人を連れているので一時間ほどで引き上げることになる。サヌール湾も静かだがここメンジャンガンの浜は湖と間違えるほど波が静かだ。

夕食後夜空を見上げると星がものすごい。サヌールのニュピに匹敵するほど大量の星がみえる。今年のニュピは天気がよくなかったのでメンジャンガンの星のほうが圧倒的迫力を持ってせまってくる。

今朝は朝6時半に起きたが朝日が半分顔をだしていた。清らかなピンクと言いたい色彩が空をうっすらと染めている。

2日目はメンジャンガン島にスノーケリングに出かける。メンジャンガン・リゾートから30分かけてエンジン一台をつけた小さな船で島に到着する。珊瑚礁が隆起してできた島で浅瀬が20メートルほどありその後は深くなりその境は断崖になっている。このような地形を魚は好むらしく、30センチクラスの魚を見ることができる。透明度が高い上に日差しが強いので色彩豊かな魚たちが一層美しく見える。黄色と黒の縦縞、横縞や帆を立てたような形のもの、1メートルほどのサーベル刀の形をしたもの(太刀魚か)、クロダイのような形のもの、10センチほどのレモン色やブルーで発光したように輝くものと、砂浜から海に入るとすぐにさまざまな魚を目にすることができる。水族館でみる魚も楽しいが元気な珊瑚礁の強い日差しのなかでみる魚たちは光の当たり方で複雑な色彩を放ち、一際美しい。

メンジャンガン島へ 行きは海面が極めて穏やかだが、帰りは結構な波と風で。

この島は無人島で鹿が生息しているという。狭い砂浜がスノーケリングの基地になるのだがすぐに3メートルほどの切り立った断崖になる。足場がさんごの化石で荒く裸足では足場が危うい。ダイビングブーツを持っていくことをお勧めする。

近くの断崖の上には見えるところに白い鳥のカップルが巣をつくり、近づくと威嚇飛行を何回も何回も繰り返してくる。バリ・スレンダンもほとんど白地に黒い目の隈取と尾のあたりに黒地があるが、このあたりには白い鳥の進化を促すなにものかがあるようだ。

島へ向かうときは海は極めて静かだったが帰りは多少波があり強い風と相まって舳先から波が降りしきってびしょ濡れになる。

朝6時に朝日の昇るのを見る。サヌールの朝焼けも素晴らしいがこのメンジャンガンも絢爛とした朝焼けをみることができる。朝もやが島の稜線沿いに白く漂うので東山魁夷が描く絵のような清潔感とも言うべき趣がある。海上に飛び交うツバメの鳴き声やヒョロヒョロと鳴く珍しい声も聞こえ、遠くにかすかな船のエンジン音もして全くの無音よりも返って一層の静けさを強調する。

ビラの前から見た朝日1 朝6時過ぎ

ビラの前から見た朝日2 光の黄金の川

この日は同じホテル内だが海辺のビラから断崖の上に建つビラに移る。ビラからビラを時速5キロ程度の車で20分ほどかけて移動する。ロビーもビラも広大な国立公園の中に散在しているのでこの間の移動はすべて車で15分から20分かかる。これだけでも特異なホテルと言える。車で林道を走ると親子ずれの鹿や雉と鶏の特徴を兼ね備え、光線で色彩が変化するとさかをつけた鳥が道をよこぎる。

夕方になると鹿の親子がビラの前に現れて長い時間をかけて草を食んでいる。ハスの葉が浮かんだおおきな鉢の水を飲んでから林の奥に悠然と消えた。

メンジャンガン・リゾート内の移動はこの車で。子供たちはこの車をねこバスと呼ぶ。時速制限10キロと書いた標識が立っていた。実際は3キロから5キロ程度のスピードで石ころだらけの道を移動する。

バリ島西部にのみ生息するというバリ・スレンダンをケージの中で見る。目の周りに黒い隈取があり、尾の付け根にも黒い部分があるがそれ以外は輝く白だ。全長20センチ程度で頭の毛はベッカムヘア風に立っている。くちばしから見る限り九官鳥と同じ種類かと見えたが確認はしていない。自分では巣を作らないで他の鳥の巣に卵を産む。特別に清らかな水を好み、飼育にはことのほか水に神経を使うという。恐らく絶滅危機種ではないかと思うが米国では20万円で取引されるとスタッフが解説していた。

植物繊維で編んだオブジェ風壁掛け。 バリ・スレンダンのケージをみるために訪れたビラのロビーに飾られていた。気に入ったので。

サヌールへの帰途は往路とはルートを変えて山越えにした。ブレレンからベドグールを経てサヌールに戻る。車の込み具合とかにもよるのだろうがこちらの方が早い気がした。ブレレンまでは街路樹の間を通り抜けていく。道路周辺はビニールゴミなどが無くて整っている。山越えが始まるとバリの村々を通り抜けていくが黄色の布を巻いた立派なペンジョールが道路の両側に立ち並び村全体でお祭りムードをたかめている。途中で葬列に出会ったがその後で広場に火葬の火が燃え残っていた。

至る所で整然と区画され、奈良期の彫刻のように見える波状に広がるライステラスを眺めることができる。やがてなじみのベドグールにたどり着き、イチゴとマンゴスティンをお土産に買ってサヌールに6時前についた。昼食の休憩をいれて5時間のドライブで、実走は4時間程度かかった。

食卓に飛んできたオスのかぶと虫。一向に怖がる様子もない。バリのかぶと虫は一角サイのようになっていて日本のように先が二股に分かれていない、そして少し小ぶり。

ミンピに向かう中間地点で見かけた平らな岩が敷き詰めたように並ぶ海岸風景。宮崎にも似た海岸があった。鬼の洗濯岩

 波で丸くなった岩。 

道路はジャワ島からの物資輸送で混んでいます。トラック野郎がかなり飛ばすので運転には注意が必要です。

タバナン近辺で広がる田園風景。バリではサワと呼ぶライステラス。

ミンピリゾートのレストラン前風景。タイヤを浮き袋にして停泊中の船に荷物を運ぶ男。

メンジャンガン島へスキューバダイビングやスノーケリング客を運ぶ船、船、船。

ミンピリゾート内の庭。樹の種類が多く、樹の名前を記した表示があるので嬉しい。よく手入れされている。

リゾート内の可憐な草花1

リゾート内の可憐な草花2

リゾート内の可憐な草花3

厳粛なサンセット1

厳粛なサンセット2

厳粛なサンセット3


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