まさおレポート

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サラリーマン回想日記・嘘と真実 その11 研修会

2008-12-09 | 通信事業 NTT・NTTデータ・新電電

198x年x月x日
課長研修会に出席する。幹部のAさんの講演あり。この人は40代になったばかりの若手幹部だが外見は落ち着いて見える。話の内容は要約すると「自分の経験では人間は働き過ぎではなかなか死なないものだ。みんなもっと働け」ちょっと無理のある話だ。やはり人生訓的な話をするには、まだまだワカい。

外部講師の話あり。個人のセミナー屋さんだが2人ほどスタッフを抱えている。電卓の使い方をかなりの時間を費やして説明して、実践的な研修だと勘違いしている。ときおり昨夜出向いたらしい北新地のママの下ネタ話で気を引こうとするが、下品な笑いをとろうとしているのが見え見えでつまらない。この外部講師の話は全く面白くなかったが最後に教訓的な事を言って締めくくった。これだけは印象に残る。

「人はほめられ袋をもっていて、それが一杯だと人にもほめてやろうとする。だから人にはほめてやりなさい。反対に叱られ袋ももっている。いつも叱られていると人にも小言ばかり言うようになる」

夜は食事の後テーマを定めての発表会があった。いろいろな職場から集まっているので関心の持ち方に違いが有るのが興味深い。Bさんは昔ながらの伝統的職場から来ている。職場の和をもっとも大事だと考える旨の発表。労働組合との関係で苦労しているのだなと話を聞いていて思う。

198x年x月x日
研修2日目 本社幹部Bさんの話。この人はなかなか国際経済をよく勉強している。GDP比較で世界の中での日本の経済力の位置などを数字を並べて説明してくれる。しかし肝心の会社の経営数字や今後の会社の方向性の方は説明なし。おいおい、本社の最高幹部だろうが。

社長の講演あり。この社長は親会社から来ているので当業界のことは現在勉強中とのこと。しかし勉強家らしい。はじめて社長になって本屋で社長に関するノウハウ本を大量に買い込み読みあさったそうだ。このあたり普通は舞台裏をしゃべらないよね。正直にしゃべるところがこの人の持ち味らしい。

この社長はさすがに経営の方向性を明確に説明するが、教科書的なところは否めない。

広報担当幹部の話は面白かった。夕刊紙の記者は後がない。特落ち(他社がすべて載せているビッグニュースを落とすこと)したら倉庫番に飛ばされるらしい。
夕刊の締め切りまでに時間的余裕が無いので記事をあらかじめ作ってくる。取材してもその話に合うところだけを切り取ってでっち上げる。夜何時に帰っても記者が家の前を張っている。人格的にも危ないのが多いとか。大きな事件に出くわした体験の話だけに面白い。研修会中最も面白かった。

最後は作家の藤本義一さんの話。人事課長が藤本義一氏を紹介したが、その紹介の仕方がカンにさわったらしく藤本さん冒頭からお冠の様子。
「11PMの司会でおなじみの藤本さん。小説家でもおありで・・・」と課長氏が紹介したのが気に入らなかったようだ。小説家が本業です。と課長氏をにらみながら不機嫌に苦情を。

話は、「人の頭は一日に十万単位で脳細胞が壊れていく。酒を飲めば十万、眠りすぎても十万、運動しすぎても十万、セックスしても十万単位で脳が壊れていく。」人の脳細胞は4兆あるので、10年でどれだけ減るか、20年でどうだとかを漫談調で話していく。なにかで読んだ受け売りだろうが余り面白くない。正直「それで・・・」の感あり。
回想のNTTデータ









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