ネカ美術館をはじめとした美術館の絵画を眺めて歩くのは楽しい。
ウォルター・シューピース 村の夜明け前の神聖さを青で表現。ARMA美術館 シューピース以降、バリでは神から人へ描く対象が変わった。
絵画と音楽に関心を持つドイツ人シューピースはオランダで南洋の絵画に関心をもつ。1923年 28歳年ジョグジャカルタに滞在中にバリを訪問。1927年33歳 ウブドのイダ・チョコルダに誘われてバリに移住。1942年 ナチスのオランダ侵攻に対抗してオランダはバリのドイツ人を逮捕。船で輸送中に沈没して47歳で死去。
ウォルター・シューピース 「ブリアンガンの風景」1923年 村の夕闇時、帰路につく農夫をブラウンで表現
ウォルター・シューピース 夕映える村の労働
ウォルター・シューピース 早朝霞んでいる森を抜けて田に向かう
ウォルター・シューピース
白いカンボジアの匂いを嗅ぐ女
出番前のダンサー
果物を採取する女は胸を出しているが右の女は着衣で対比させている。スカルノ以前は胸を出すのが当たり前だった。
ガルンガン風景とアグン山 メルと門が
山中 横に伸びた枝にカラフルな花が咲いている
ューピース ガルンガンの幟の下を帰る農夫
儀式的格闘
農夫と牛が大きな影を作る
子供たちのケチャ
トップレスの女たちの稲穂刈り
マンゴとパイナップルを収穫する女と水を汲む女
王族のガベン(火葬)大勢の人々がメルのついた火葬台を神輿のように担いで火葬場へ向かう 黒い牛の棺も手前に見える
確か葛飾北斎にもこのような象のだまし絵があったと記憶している。同じだまし絵のモチーフがバリにもあることに驚く
プラ・スバックのお祭り スバックは、「流水の分配」を意味するseuwakのことでスバックの寺院(プラ・スバック)では、稲の女神デウィ・スリや水の神とされるブタラ・ウィスヌに対して豊饒を祈る。背の高い供物が並び、僧侶が聖水を作っている。
女たちの稲穂刈り 男女で運び方が異なる。女は頭の上で運びバランスを重んじるが男は天秤棒で運び力を重んじる。
畑の祭壇に供養する女
カンボジアの樹下で踊る天女
村のガベンと若い衆
森のウバチャラ
闘鶏 日本のやまと絵を思わせる
海の生物
くちばしの長い鳥は?
脱穀する女たち
聖獣バロンと逃げるランダ
ダンス この流し目は供物を運ぶ女からきているのだろう。供物を運ぶ女は頭を動かさずに眼だけを動かす
サテ・イカン(魚を練って串焼きにした食べ物)を買う女
バリス クリスを持つダンサー 目はトランス状態にあることをしめすようだ かかとの動きにも特徴が
男女で踊る 男はガニ股で女は腰をひねる
ウバチャラ風景 早朝なのだろうか青が美しい
収穫
収穫
夕暮れに生える木の葉の下で
ミロ風
ウバチャラ
ガベン(火葬)
シューピース レヤックに驚く男たち
バリのプリンス
シャガール風
ダンス ジョルジュ・ドン風
浜辺のウバチャラ 影絵
踊り子
踊り子の指に注目
踊子 主役
行列行進(ARAK ARAKAN)
儀式を浄化する水を求めて海岸、湧水、寺を行進する。この絵では湧水に集まってきた行列と子供たちがマンディーする光景が描かれている。行進につきもののドウン・ドウン=傘、 ンブル・ンブル=幟旗、女たちの頭に掲げるバンタン=供物、男たちがジャンバナ=小さな社から運び出した神像や神具を運ぶのが細かく描写されている。空には天界の精が楽しげに舞う。バリ特有の白い犬がつき従い、ガムラン=打楽器アンサンブルを叩く男が描かれている。
白仮面の女
海辺のウバチャラ風景
バトゥブランの死の家 プラ・ダラム 人里から離れたところにひっそりと建つ
田植えの風景
ガベン 火葬風景 ルンブーは牛型の棺で木竹紙布で作る
ウバチャラ
門前の市場
ウブドのネカ美術館に行く
見事な作品群と日本語による丁寧な説明に感心して予定より長めの時間を過ごす。何年か前に行ったことがあるが、今回の方が一層楽しめた。特に絵画についたバリ特有の衣装や装身具、建築スタイルの言葉が参考になった。
昼はイブオカのバビグリンと決めていたが本店は王族葬儀のために閉店中でマス村のイブオカ2号店で食事をする。全席が椅子になっていて広い。味は1号店と同じで期待を裏切らなかった。駐車場から店までの足場が悪いのが難で、幼児づれにはちとつらかった。
ウブドからの帰り道に渋滞にあう。30分ほどほとんど動かなかった。明日の独立記念日の準備などと王族葬儀に、いつも混む時間帯が重なったためだとの説明を受けた。それからとあるお店に入り1時間後に出ると嘘のようにスムースな動き。車中からは確かに独立記念日の準備らしい人の集まりがあった。行進風景が面白いと聞いたので注目していたがついぞ見かけなかった。いわゆるナンバ歩きらしいが未確認です。
タナロットのケチャダンスを観に行ったが、これは退屈だった。寺院が主催するので以前どこかの村で見た程度の本格的なものを期待したが、気合の入っていない踊りで、火渡りも以前見たようなヤシがらではなく、ごく消えやすいもので凄味が感じられない、従ってケチャにつきものの失神場面もなし。観光ずれとはこういうことを指すのか。
隣接するレストランではビールでナシゴレンを。味は普通で値段は高い。
アメッドのホテル
今回泊まったホテルはオープンして6か月と新しい。サービスはシンプルだが要所要所に気配りが見られる。部屋の壁に置かれた絵が気に入ったので。
聖なるバリの感じがよく出ている。
バザール風景
1840年2月のアメッド風景。アグン山が噴火している。当時オランダ軍の軍港として栄えていたのだろうか。大きな洋館が多く見える。
1840年当時のアメッド風景。要塞らしき建物が見える。