1989年8月17日
ベルリンを朝から見学する予定であったが帰国便のリコンファームの電話がつながらない。ロンドンへの電話がなにか番号変更でも有ったのかも知れない。結局3時間ほど試行錯誤したがうまくいかない。次にフランクフルトにかけてみたがこれまたつながらない。クアラルンプール、パリとすべて試したがうまくいかない。徒労感が募るがせっかくベルリンにきてリコンファームで一日つぶすのはいかにもばかくさい。とにかくベルリンの壁を見ることにする。そのあとでリコンファームをトライすることにしよう。それにしても落ち着かないことはなはだしい。
壁に行く途中リコンファームがうまくいかないときに顔が合ったフランス人と再会する。壁の様子や去年来たときの様子などを話してくれる。テレホンカードを集めているので送って欲しいとのことだ。送り先を書いた名刺をもらう。
あるきながら周りを観察すると軍人の像が多いことに気がついた。街の広場にやたらと立っている。
ベルリンの壁はブランディングブルグ門の前は完全に無くなっていた。両翼のみが残っている。壁の残骸が少し落ちているので拾う。日本人の宗教家や戯画しドイツの軍隊の制帽を売っている男、壁の残骸を袋に入れて売っている男がいる。
その夜は夜行寝台車でベルギーへと向かう。長い行列の後でやっと予約が取れる。寝台車はクシェットと余り乗りこごちに差がない。
8月18日
ブリュッセルに朝到着する。地下鉄の地図がなかなか手に入らなくて苦労する。結局駅でもらえたのだが。それを見ながらブリュッセル中央駅にたどり着く。早速宮殿を見学する。後ろの行列に押されて順番に流れていく。周りは宮殿警察がガードしている。内部は豪華絢爛で金のペインティングに白い柱が特長だ。この建物はまだ新しいのかも知れない。
列の途中で台湾人と知り合う。スペインの富士通で働いているという。日本人と間違えて話しかけたら台湾人だった。ベルギーは各国文化がミクスしている点が特長だという。彼は本当は料理が趣味で毎週末はパーティーを開いて食べさせるとのことだ。コンピュータの仕事は自分には向いていないとも言う。昼食を一緒に食べるて小便小僧のところで別れる。この小便小僧については由来に諸説があるという。
花絨毯を雨の中で見る。ミニオーケストラが演奏してこの花絨毯の情景を盛り上げている。こういう演出にヨーロッパ人は長けていると思う。駅まではタクシーに乗る。ブリュージュ行きの列車へのつなぎが悪く2時間ほど駅で待つ。寒いので疲れる。
ブリュージュにホテルをとった後でノートルダム寺院を見学する。煉瓦貼りの高い等が特長だ。石畳は歩きにくい。せかせかと歩く人には向かない。煉瓦のの色調の濃淡がモザイク模様に見える。
夕食は鐘楼を見ながらブイヤベースを食べる。マルセイユのブイヤベースの方が旨いが、ここのもそんなに悪くない。海外で魚が食べたくなったらブイヤベースに限ると決めている。
すごいなぁ~と思いながら世界中を歩かれているmilvaさんだから日本の良さも世界の良さも実感されているのだなぁと思いながら読んでいます。(^。^)
なんとか定着できたのでほっとしています。