まさおレポート

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ワルター・シュピースとウラル地方1900年代宗教文化の影響

2023-08-18 | バリ島 絵画・紋様・アート・クリス・美術館・ワルター シュピース

 ワルター・シュピースの足跡を追えばその根にアジア的仏教的ヒンドゥ的な宗教観が見えてくる。その原因はどこにあるのだろうと興味を持っている。シュピースは に数年抑留されていた。ここでさまざまな民俗芸術に接して感動している。果たしてウラルでアジア的仏教的ヒンドゥ的な宗教観に深い影響を受けたかどうか。

下記のメモではその辺りははっきりしない。下記の記述が見つかったが明確に影響を受けたかどうか。

シャーマニズムとアニミズム: フィン・ウゴル系民族の間では、特に1900年代初頭まで、シャーマニズムやアニミズムの形跡が見られました。これは、自然の霊や祖先の霊を崇拝する形の信仰で、神々や霊とのコミュニケーションはシャーマンによって行われました。


ウラル地方は、ヨーロッパとアジアを結ぶ地理的な位置にあり、その結果、この地域の宗教的な信仰と習慣は非常に多様性に富んでいます。ウラル地方の主な民族集団はロシア人、タタール人、バシキール人、そしてさまざまなフィン・ウゴル系民族(ウドムルト人、マリ人、コミ人など)で、これらの各民族は独自の宗教的伝統を持っています。

ウラル地方の1900年代の民俗宗教については、以下のような要素が含まれていたと言われています:

  1. キリスト教の普及: ロシア帝国とソビエト連邦の時代を通じて、正教会の影響がウラル地方全体に広がりました。これは主にロシア人の間で行われたが、地元の民族にも影響を与えました。

  2. イスラム教: タタール人とバシキール人の中には、スンナ派イスラム教の伝統を維持している者もいます。

  3. シャーマニズムとアニミズム: フィン・ウゴル系民族の間では、特に1900年代初頭まで、シャーマニズムやアニミズムの形跡が見られました。これは、自然の霊や祖先の霊を崇拝する形の信仰で、神々や霊とのコミュニケーションはシャーマンによって行われました。

  4. ソビエト時代の無神論: ソビエト連邦の成立以降、公式の無神論政策が導入され、全ての宗教活動は厳しく制限されました。しかし、この政策にもかかわらず、多くの人々はプライベートで信仰を続け、民俗伝統を保持しました。

  5. 新宗教とスピリチュアルな運動: 20世紀の後半になると、新しい宗教的な運動やスピリチュアルな運動が登場し、これらはウラル地方の宗教的な風景にさらなる多様性をもたらしました。

これらの信仰体系と宗教的伝統は、ウラル地方の文化的、社会的な状況を反映しており、この地域の宗教的な多様性と寛容性の象徴とも言えます。

フィン・ウゴル系民族の間で見られたシャーマニズムとアニミズムは、一部が21世紀に至るまで持続しており、以下のような特徴があります:

  1. シャーマニズム: シャーマニズムは、シャーマンまたは霊的な中間者が霊界と人間界をつなぐ宗教的な制度です。シャーマンは通常、神聖な儀式を通じてトランス状態に入り、その状態で霊界に旅行し、情報を得たり、霊的な治療を行ったりします。シャーマンはコミュニティの重要なメンバーであり、しばしば治療者、予言者、心の導き手としての役割を果たします。

  2. アニミズム: アニミズムは、自然界全体、つまり動物、植物、天体、山、川、岩など、そして祖先の霊が精神的な存在や意識を持つとする信念体系です。アニミズム的な視点では、これらすべての存在が互いに関連し、影響を与えるとされます。

  3. 祖先崇拝: フィン・ウゴル系民族の間では、祖先の霊が生者に影響を与えるという信念が一般的でした。祖先は敬われ、しばしば祈りや供物の対象となりました。

  4. 自然とのつながり: 自然界は聖なるものと見なされ、自然との深いつながりが強調されました。自然の力と精神を尊重し、その調和を維持することが重要視されました。

シャーマニズムとアニミズム: バシキール人の宗教の伝統的な要素はシャーマニズムとアニミズムで、自然の精霊を崇拝し、霊的な中間者であるシャーマンが人間界と霊界の間を行き来するとされていました。シャーマンは通常、治療者や予言者の役割を果たし、コミュニティのスピリチュアルなリーダーでした。

一部のバシキール人は、特定の地元の神々を称えたり、自然の精霊を祀る儀式を続けています。これらの儀式は通常、特定の場所(聖なる木、川、山など)で行われ、食べ物や飲み物の供え物が含まれます。

祖先崇拝: シャーマニズムの影響を受けた祖先崇拝の形が一部で見られます。祖先の霊は尊重され、家族の生活に影響を与えると信じられています。

これらはあくまで一例であり、バシキール人の間では地域や家族により様々な信仰や習慣が見られます。

フィン・ウゴル系の民族の宗教的背景は非常に多様で、その宗教観は地域や歴史的な影響により大きく変わります。フィン・ウゴル系の民族は主に北東ヨーロッパとシベリアに広がっており、その信仰体系は主にシャーマニズム、アニミズム、キリスト教、イスラム教などの影響を受けています。

シャーマニズムやアニミズムの概念は、仏教やヒンドゥー教の一部の教義と重なる部分があります。例えば、全ての生きとし生けるものに霊が宿るというアニミズムの観点は、ヒンドゥー教や仏教におけるある種のパンテイズム(全てが神であるという信念)や、生命の尊重といった教えと共通する部分があります。

一部のシベリアの民族(フィン・ウゴル系の民族を含む)の間で見られるシャーマニズムの実践は、チベット仏教の一部の形態(特にボン教やヴァジラヤーナ)と共通点を持つことも指摘されています。しかし、これは直接的な影響というよりは、異なる地域で独立して発展した信仰が類似した特徴を持つという例であると言えます。

フィン・ウゴル系の民族の信仰体系が自然崇拝や霊的な要素を重視する点で、ヒンドゥー教や仏教の一部の教義と共通する部分がある。

 
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