バリ滞在初期の話だからもうすでに5,6年前になる、記憶が風化しない間にメモを作成しておこうと思う。
娘の通う学校でちょっとした事件があった。理事長が学校の金を使いこんでおり、それを父兄が暴いたのだ。理事長はインド人で学校父兄はオーストラリア、アメリカ、ドイツ、インドネシア、韓国、日本と様々で、彼らが一致団結して警察に訴え出て事件が明るみになった。父兄が団結して理事長を追い出すなど日本ではなかなか . . . 本文を読む
いまから20数年も前の事、甲南大学のS先生とNTT接続問題を打ち合わせをするために赴いた神戸のビジネスホテルのベッドで、朝の5時に目が覚める。夢うつつの中にどこからともなくオペラのアリアを歌うテノールが聴こえてくる。夢かと一瞬思ったがしっかり現実だった。声が徐々に近づいてきて遠ざかっていく様子からこの歌声の主は朝の散歩途中に気分の赴くままに歌っているらしい。あるいはどこかで明け方まで飲んでいての帰 . . . 本文を読む
国立詫間電波高校の旧寮歌 気はずかしくなるほどの純な詞だが、しかし50数年ぶりに眺めてみると実に感に堪えない名曲だと思う。
1.波静かなる瀬戸内の きしべに匂う桜花 望みは遠く海越えて 夕べの星と輝きぬ
2.北斗は遠くまたたきて 粟島かすむ夕まぐれ 命の限り憧れの さめても後の流れ星
3.我が憧れをたとおれば 宵の潮路のなおはるか エデンの園に影うつす 平和の神に抱かれて
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ユングの体験
1944年のはじめ(69歳)に、私は心筋梗塞につづいて、足を骨折するという災難にあった。意識喪失のなかで譫妄状態になり、私はさまざまの幻像をみたが、それはちょうど危篤に陥って、酸素吸入やカンフル注射をされているときにはじまったに違いない。
幻像のイメージがあまりにも強烈だったので、私は死が近づいたのだと自分で思いこんでいた。後日、付き添っていた看護婦は、『まるであなたは、明るい . . . 本文を読む
姉の夫Hさんと私の母親、それに私が三人で語り合っている。私が一流企業のポジションを捨てて栃木の山奥に居を据えて住む計画を説明している。その動機や理由なども丁寧に説明している。私を置いて二人は散歩に出る。私はお腹がすいて家にあるものを食べていると二人は帰ってくる。
別の場面 広い部屋がふすま越しに数部屋あるこよが覗え、それぞれの部屋に仏壇がいくつか置かれている。その女主人の旦那や犬と猫の仏壇も見え . . . 本文を読む
NTT KDDI 日本テレコムで争奪戦が始まる。NTTはビルのなかまで入ってきて口説く。金はいくらでも出す、2、3日の出勤でよい、特別室に入れられて副社長から説得される。少し気が変わりはじめる。KDDIからも念を押されているので多少後ろめたい気がする。日本テレコムも負けじと争奪戦に加わる。
年齢は夢でも同じで、変わらない。しかし不思議な夢をみた。願望あるいは単なるお楽しみ、どっちだろう。 . . . 本文を読む
過去の自身の夢記録を読んでいたら巨大な黄金のパイソンが登場している。そういえば「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」にも黄金の一角獣が出てきたと連想が飛び、パイソンの群れは1995年頃に米国で大平原のハイウェイを走らせている時に実際にお目にかかったことを思い出す。そして田中一村風の美しい風景は私の大事な一瞬と結びついている。これらの結びついた印象風景は現実ではありえないが夢の中でこそ結びつ . . . 本文を読む
2008年7月5日初稿を加筆
ほとんど毎晩夢を見ている。この間などは007のようなアクションの主人公になった夢を見た。目覚めた直後は覚えているのだが、しかし何となく覚えているレベルで非常に心許ない。寝床の中で体が目覚める頃には単に「007のようなアクションの主人公になった夢」という言葉と、後は断片がほんの少し残っている位だ。トイレに立ち朝食を食べる頃になると、夢の断片も消えてしまう。そして「00 . . . 本文を読む
深谷陽の劇画「アキオ紀行バリ」でバリに旅したアキオがワルン(小さな食堂)の娘アマリアに恋をして言葉や風習で苦労しながらなかなか先に進めないバリ・ウブドでの生活を描いている。
アキオがウンコがしたくなりフレンドにその旨伝えると、OKといってタオルと石けんを持って川に連れて行かれるところは爆笑ものです。言葉が通じているのか通じていないのか、なんでもOKOKといって結構とんちんかんな誤解は旅先でよ . . . 本文を読む
未だ書かれていない小説にはAIにすべての行動を委ね従う男が登場する。自己暗示と同じことがおきる極めて危険な行為だが、なんとしても成功したい男には危険は眼中にない。男は成功するが自己暗示が解けなくなって自分がどこにあるのかわからなくなるほどにAI依存で本来の自己がわからない。AIで意識の核を入れ替えた男になってしまったのだ。
常にイメージしていると意識の核が入れ替わる、同じように意識の核がAIにな . . . 本文を読む
バリのビラで滞在した頃のプール談義で、ある日にくさい食べ物自慢が始まった。スペイン人のホセはブルーチーズを筆頭にあげた。ゴルゴンゾーラはイタリアのブルーチーズだがスペインにも相当な物があるという。そろそろ出るぞと予想しているとやはりナポレオンとジョセフィーヌの話が。
すかさずスエーデン人のハンスが割って入りシュールストレミングのくささを披露する。俺はとてもじゃないが喰って見る勇気はないと顔をしか . . . 本文を読む
レギャンのビラの屋上に上がると笠智衆似の穏やかな風貌を持った、このビラではいままで見かけない初老の男がクタの彼方に見える海を眺めている。手にはハーモニカが握られていた。「こんにちは」と話しかけるとしばらくして男は語りだした。
九州の福岡で小学校の教師を勤め上げ(おそらく校長まで勤めあげたことが感じられた)教育委員会の幹部だったが、辞めたあとに妻に去られたと言う、熟年離婚という言葉は知っていたが現 . . . 本文を読む
11年前になる。イタリアのボローニャからローマに向かう途中、コンパートメントの向かいに座った三十代と見える眼科医と到着するまでよもやま話をした。イタリアは他の国よりも話好きのお国柄であるらしい。
眼科医は医者の初任給の日伊の違いについて熱心に質問してきた。武士道についても質問を受けた。たまたま藤原 正彦の本を読んでいて記憶に残っていた惻隠の情が武士道の本質だと説明したかったがうまく伝わった自信は . . . 本文を読む
虫に刺されると痒いし痛い、すると手のひらでびしゃっと叩き潰される、どうして痒くならないように進化しなかったのか、そのほうがずっと生存確率が高まるのにといつも不思議だった。
下記のネットでは橘氏が面白いことを書いている、「中国の虫は、抗体反応を起こさないよう進化したのではないだろうか。」というのだ。しかしバリでも刺されまくったのに何故中国の虫だけが進化した?やはり納得はできない。
http:// . . . 本文を読む
図書館でなにげなく手にとった「チャーリーとの旅」、スタインベックのキャンピングカーでの旅行記だがまだ読んでいない。それよりもなぜこの本を手にとったのかのほうに今は興味がある。
今から53年前に高校の英語教師がこの本を紹介してくれたことを覚えていてこの本が目の前にあり思い出したのだ。その小柄な高校の英語教師は教師の研修旅行でアメリカに行ってこの本を教材に学んだと言っていた気がする、そして授業の副読 . . . 本文を読む