さて今回は堀厩舎の騎手の起用について考察してみます。
堀厩舎の騎手起用と言えば「外国人ジョッキー」がまず思い浮かびます。
堀厩舎の過去10年の騎乗者別成績です。


R.ムーア(勝率28.6%)、D.レーン(26.7%)、モレイラ(32.6%)、キング(19.4%)・・・。
かつてはルメール(24.9%)もM.デムーロ(22.3%)さんもたくさん乗っていました。
かつての私は堀調教師の外人好きには思わず眉をひそめてしまう事もありました。それでも外人を乗せ続ける堀師の思惑には「一戦必勝」の気持ちがあったからだと今だから納得できるのです。
継続騎乗の利点も分かったうえでの勝負レースに対してのピンポイントでの外国人ジョッキーの起用。
先日の考察の中でもお話ししましたが、この厩舎には『叩いて次』という概念は他の厩舎に比べるとかなり低いと思います。
日本人ジョッキーは最近でこそレベルが上がってきたように思いますが、それでもC.デムーロが来たり、モレイラが来たりすると結構な勝ち鞍を持っていかれます。あのルメール騎手ですらC.デムが来ただけでリズムを崩し、勝ちを逃すというった事例も散見されました。
やはり外国人ジョッキーは腕も確かですが、ハングリーで勝ちに飢えていると思える騎乗がたくさん見られました。堀氏の重視しているのはこの部分ではないでしょうか?
一口で言えば簡単なのですが、JRAの騎手はみんなうまいです。
それでも差が出来るのは乗り馬の質の違いが一番の理由ではありますが、メンタルの部分によるところが大きいと思います。
堀調教師は近年では関西の騎手では松山騎手(17.6%)、美浦の騎手では佐々木ジョッキー(14.3%)の起用が目立ちます。
一方、今までコツコツ頑張ってきた石橋脩騎手(15.8%)を殆ど乗せなくなっているのは気になるところです。
堀厩舎の過去10年で63勝と最も勝ち星をあげている石橋脩騎手。
そんな石橋騎手も本当に最近は目立たなくなりました…。
今までの石橋騎手のポジションは佐々木大輔騎手に取られてしまいましたね。
まぁ、今後おかしな事にならなければきっと佐々木騎手は将来、関東リーディング級の活躍を見せてくれるジョッキーになると思います。
今年、最も注目しているジョッキーです。
堀調教師の定年まで15年。
私もその時までは健康に生きられるように頑張らなきゃ(汗)