まさるの一口馬主日記

「一口馬主」の視点から競馬を語ります。競馬以外では男声合唱、野球観戦、ヘラブナ釣り、旅行等で余暇を楽しんでいます。

シルクイグニション引退

2008年03月07日 14時20分20秒 | まさるの「この一頭」
愛馬シルクイグニションが引退となりました。
この馬のお陰でお仲間との出会いがあったし、色々な事を考えるきっかけになった馬でもありました。

馬との距離感。
厩舎の仕上げ、スタイル。
未勝利、障害入り…。


この馬とは天栄で見て触れてたくさん遊んで出資を決めた馬なので、私にとって普通の出資馬とは全く違う馬となりました。

厩舎の姿勢にはとにかく不満が残りました。
時計も出さず、ダクを踏むだけの調整には何度も何度もガッカリしたものでした。
だからこそ計17戦というたくさんのレースを走れたのかもしれません。
もう未勝利の最後のほうは状態も全く伴っていないで疲れきっていました。
私は勝負気配を感じさせない厩舎の調整に、この場所で常に不満を漏らしていました。

競馬は勝たなくてはいけないのです。
厩舎には勝たせるべく調教を施して欲しいと思っているし、イグニションの将来のために中央の1勝はどうしても欲しかったのです。

徐々に力を付けて、掲示板に乗れるようになってきていましたが、目一杯の調教をやって勝負に出てもらいたかったです。
毎度のプラス体重には私は心の中で泣いてました。
一度でも目一杯の調整をした研ぎ澄まされたイグニションを見たかったというのが唯一の心残りです。

あのグチャグチャの泥んこ馬場のレースは勝てるチャンスだったのに…。
プラス8キロで出てきた時には確実に頭の毛細血管が30本は切れました。
イグは目一杯の仕上げでも中央で勝つレベルには無かった可能性のほうが高いでしょう。
でも、目一杯の競馬というものを見たかった。


田中騎手とのコンビも熱くなるものでした。
途中から前に行くレースをしてくれました。
実に感じ入るものがありました。この馬が変わりました。
結果は未勝利でしたが、この馬でいつも勝ちを狙った騎乗ぶりはしっかりと見ています。
絶対に忘れないでしょう。

              

イグニションはユニーク馬でした。
舌が長いせいか常にペロンと舌を出しています。
私の写真も大抵は舌がはみ出ている写真。
まず、しまりの無い顔です(笑)

私がイジワルをして、隣の馬房の馬と遊んでいると「こっちにも来てくれよー」と言わんばかりに鼻をぶるぶるさせて、首を上下にしてアピールしたりする姿は私の心を捉え、一口人生初の複数口の出資をさせた馬でもありました。
心の底から応援したくなった馬でした。


情報では地方競馬に行けるとのこと。
本当に良かったです。
これが全て。

この馬の余生が地方競馬で本当に良かったと思います。
新しい環境でも元気に走ってくれることと思います。

シルクイグニションは私の一口人生の中で初の『顕彰馬』となりました。
名残惜しいけどよく頑張ってくれたと馬には感謝したいです。
本当にありがとう、達者でなイグ・・・