マサの雑記帳

海、山、庭、音楽、物語、歴史、温泉、経営、たまに税について。

維持と開拓

2020-07-28 20:32:17 | 日記
 気持ちの良い小さな山。
その近くにお住いのお客様を訪問するたびに
「綺麗なところですね」と挨拶する。
芸がないなと思いつつも、四季折々の変化を
一望できる事務所に入るとそう言わずにいられない。

 事業用資産の老朽化に伴う支出の妥当性の判断や
引き継いだ経営基盤を維持しつつ、
自身のイメージに沿う関係先を開拓していきたい、という思い。

 職業柄、相続・事業承継という言葉に接することは多く
その領域が税に関する部分なので、必然として
金銭の多寡により状況と評価をお伝えしようとしてしまう。
そこが我ながら拙く、もどかしくもある。
なぜならば事物の本質は数値ではないから。
本質は維持と変化のジレンマだ。

 長引きそうなウイルスとのせめぎ合いのなかで
当たり前だった制度や、習慣が変化していく。

 学校が再開して2か月強。親の世代が当たり前と思っていた
行事や方法のあれこれ。綿々と続き、よき伝統のように何となく是としていた事柄。
中止され、縮小され、見直され・・
寂しくもあるが、旧に復することはないのだろうな、と予感する。

 それでも、新たな学校で新入生となった子供たちを見ていると
すっかり順応し、楽しんでいるようにみえる。
いや、それは子供に無邪気さを見たい大人の理想化だろう。
たぶん子供たちは無意識に切実だ。
生きづらい世の中でも、とにかく楽しみたいのだ。

 大人がつぎはぎだらけの制度や法をいじくりながら
目先の辻褄をとりつくろい、制限をかけても
楽しむために順応し、ひらりとかわしていく。
シンディローパーのミュージッククリップ
Girls just want to have funのように。

 なので、次の用事の前に夏用のメッシュタイを
外して、窓から眺めていた山に登った。

 ぬかるんだ山道をサンダルで下ると粘土質の接地面が滑り、
さらに足裏とサンダルの接面に泥が入りつるつる滑る。
すなわち二重のアンバランスに翻弄されて、
登りより下りのほうが時間がかかる、という意外な結果となった。

 無人の駐車場で泥だらけの足をタオルで拭く。
苦労した割に、靭帯や関節の痛みがないのは
ぬかるみにより、かえって慎重な足運びとなったから、と思いたくもあり、
いやいや泥だらけで何してんの?と自嘲する気もあり。

 何事もなかったように夕方の打ち合わせを済ませ帰宅した。
「走ったでしょ?」
「え?なんで」
「サンダルが無かった」
「・・・」
 
 新規開拓ということにして頂ければ幸いです。












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