おはようございます。中小企業診断士の青木公司です。
金曜日、土曜日、日曜日の連日の講師で少し声がかれ気味です。
本日、京浜東北線大森駅で8:10人身事故がありました。
おそらく数十万人の通勤の足に影響があったでしょう。
今回、それを見ていてすごいと思ったのはJRの事故後の対応のすばやさです。
事故発生直後に、各列車にはどこで事故が起こったのか、今、どこに電車が止まっているのかを連絡。
まず、駅間に停車している電車はすばやく各駅まで動かし、乗客に振替輸送を案内。
復旧見込み時間や今、大森駅ではどういう状況かを説明。
そして、事故処理、救出作業、現場検証を25分で終わらせ、電車をスムーズに動かしました。一度、回送電車にした電車まで、状況に応じて、すばやくまた乗客を乗せ走らしました。
事後保全はすばらしいと言えるでしょう。
しかし、本来、事故が起こりにくい状況を作っておけば必要がないことだったはずです。
地下鉄のようにホームの前に塀を作っておく、踏切には容易に人が入れないよう、地元もボランティアや警察などとも連携し、見張りを立てる。
駅や踏み切りに入るのを踏みとどまるような看板を立てる。
色々やり方はあるはずです。
事故が事前に起こらないようにする「予防保全」。
そして、それでも事故が起こった後の「事後保全」。
しっかりと両面から備えをする必要があるのです。
数十万人のビジネスマンが25分間で生むはずだった失われた付加価値。
事後保全にかかったJRなどの工数や費用。
これらはもしかすると必要のなかったものかもしれないのです。
我々はどうでしょう。予防保全、しっかりとやっていますか。
きっちりとやりましょう。