平成22年12月13日、午後3時。
このブログにもちょくちょく登場していた。
僕の伯母さんが85歳で亡くなりました。
そして、今日、お葬式を無事に終えることができました。
ブログに書くのもどうかと思ったのですが・・・
今夜、此処に書き残そうと思います。
伯母さんの一生は、病気との戦いだったと思います。
小さいころから目の病気と戦い、何度もの手術。
年をとってからは、胃がん、大腸がん、そして肺がん。
他にも数度の大手術。
それを、何度も乗り越えて生きてきました。
そんな伯母さんと僕は47年間同居してきました。
いろんな思い出があります。
そんな思い出の中に、僕が小さいころ、
目の見えない伯母さんの手を引いて、近くの歯医者に行った時、
周囲の人が、その姿を同情の目で見ていたことが、
僕にとって、強烈な思い出になっています。
伯母は、周囲からそんな目で見られながら、どう生きてきたか?
僕が小さいころは、全く目が見えないのに、
裁縫が得意でした。編み物も得意でした。
針灸の仕事もしていました。
僕自身、勉強を教えてもらっていました。
高齢になってからは、洋ランを育てていました。
毎年、自分一人で植え替えを繰り返し、毎年きれいな花を咲かせていました。
動物が大好きで、犬をかわいがってくれました。
オカメインコも永く飼っていました。
図書館から朗読テープやCDを借りて聞いていました。
ラジオでニュースもよく聞いていて、僕にもいろんなことを教えてくれました。
そんな伯母さんの生き方を間近で見てきて、僕はいつも思っていました。
「目の見えない伯母さんでも、こんなに力強く生きている。
悲しいこと、つらいこと、いっぱいいっぱいあるはずなのに、
とにかく前向きに、力強く生きている。
僕も、そんな伯母さんに負けないように生きていこう。」
そんなことを何度も思いました。
・・・
もちろん、そんな伯母さんがこうして前向きに力強く生きてこれたのも、
僕の母の支えがあったからです。
僕の母が、伯母さんをずっと、ずっと支えている姿を見ながら、
僕も、できる限り伯母さんを支えてあげよう。
そんなことをいつも思っていました。
そして、僕の家族。
家族全員も同じ気持ちで伯母さんを支えてきました。
・・・
二週間前から、伯母さんの様子が急激に変わりました。
一人で歩けない。一人でトイレに行けない。一人でお風呂に入れない。
さすがに、伯母さんも限界だったんだと思います。
僕の母に、僕に、
「ありがとうな。ありがとうな。」と何度も何度も口にするようになりました。
家族、親族、そして介護を手伝ってくださった方々や、ご近所の方々。
伯母さんは、そんな方々への感謝の気持ちでいっぱいだったんだと思います。
「本当にありがとうございます。私は幸せでした。」
そんな言葉を残して伯母さんは旅立った。
そんな気がします。
と、今日の葬儀で、喪主として話をさせてもらいました。。。