★ 聖夜の星たち ★
1週間前に都内のイルミネーション・ツアーに参加したら、43名がほとんど老女だった。そのなかに 「15年前まではあのマンションの12階に住んでましたの」と言うEさん。レインボーブリッジを居間から見ながら過ごしていた彼女。いまは郊外の2Dkに1人暮らし。「83歳ですからね。今夜がこの世のイルミの見納めかもしれない」と。けやき坂の炎のような並木を「以前は青の電飾でしたのに」と眺めていた。青も赤も哀愁の滲むイルミネーションは。
★ 聖夜の星たち 五首 松井多絵子
青は愛、赤は愛憎そんなことあの日話した茶房を過ぎる
ひさかたの光かぼそき枯草の小道を歩く、街へ行こうか
今年との別れを知らせる唄なのだジングルベルを聴かねばならぬ
それ以上言わなくていい、これ以上言いたくはない清しこの夜
わが街の電飾さらに華やぐを許してほしい聖夜の星よ
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★歌壇情報 第26回歌壇賞 (本阿弥書店主催)
歌壇賞 小谷奈央 「花を踏む」 (30首)
授賞式は来年2月10日 東京・アルカディア市ヶ谷
小谷奈央さま おめでとうございます。踏まれた花も喜んでいますよ。
Xmasイブ 松井多絵子
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