えくぼ

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短歌の結社賞

2014-07-03 09:16:17 | 歌う

             ✿ 短歌の結社賞 ✿

 近頃は若い歌人たちが結社に所属したがらないと言われる。が、私のまわりには4つも結社に入っている人が何人もいる。結社の歌会は平均月に1回。毎週歌会に出る為には4つの結社が必要らしい。自分の作品の反応を早く知るために。ひとりよがりな作品を作らないために。歌友との交流のために短歌の結社は元気だ。会員をさらに元気にするために、結社では、ベテランだけでなく 新人賞も設けている。現代短歌新聞7月号に結社の賞が載っている。あるいはアナタの友達・知人が受賞しているかもしれないですよ。

✿ 花實賞  一ノ清子  わが生の証しとも見つこの掌もて孫子らひたと守りたててきし

  新人賞  横田富男  電卓の音軽やかに簿記試験珠算使ふ生徒はをらず

  新人賞  小林淳子  リウマチを病む友の書く「愛燦燦」大きな愛の字息吐くごとし

✿ 松岡貞総賞 (醍醐) 南沢豊美 福島の海泣いてゐる汚染水は漏れて流れていづこに行くか

   新人賞  横山よ志子 鳶の舞・川のしらなみ・遠い車列生き生きと見ゆ病室の窓

✿ やまなみ賞 山下整子  酸味強き真冬の林檎をかじるとき想ひははるか父へつながる

           山田利夫  下枝をみづから削ぎて身を反らし晩夏の海に松は真対ふ

✿ 長風新人賞奨励賞  芳賀ツカ子 炉にかかる釜の湯たぎる音しばし茶室にひびき人声と和す

       受賞された方々に拍手。 これからを楽しみにしております。 

                                 7月3日  松井多絵子

                    

 



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