☆ Lentamente ☆

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伝える

2013-07-11 01:55:03 | 外出

長野に行ってまいりました。

父が若い頃から4~5人の友人たちと 毎年2回、山菜採りや登山などで通っていた宿に。
私が小学生の頃からだったように思います。

お土産はいつも定番で決まっていました。
鯉の甘露煮や馬刺し、野沢菜、ジャムなどやその土地で採れたもの。

中でも思い出深いのは、出発の朝に宿の女将さんが昼食用にと持たせてくれたという
「おにぎり」 父は食べずにお土産に持って帰ってくるのです。
多分、お米2合位はあると思われる大きさ。 特大のお手製おにぎりです。
中身は梅干しだったか鮭だったか、ちょっと忘れちゃいましたが。
なんとも豪快で形の良い 「おにぎり」 でした。
塩加減が絶品で。

10年ほど前に父は癌を患い、ずっと続いていた その旅行を急遽キャンセル。
その時が他の皆さんにとっても最後の旅行になったようでした。
そして今では、その方達も他界され父一人になってしまいました。

その宿から今年のお正月に年賀状が届きました。
懐かしい想い出話から、私も息子も一度行ってみなくなり、
父に相談したところ、とても嬉しそうに承諾してくれたのが印象的でした。

私が今まで体験してきた祖父母や両親との事、
そして今時間が許す限り、息子たちが両親たちと一緒に過ごせる時間を大切にする事。

無理なく普段の話として話して伝えて、時間のタイミングが合えば一緒に体験して伝える。
特別話なんてしなくても、一緒に時間を共有するだけでもいいんです。
そんな事がこの頃 とても大切に思えます。

そして次にも繋がっていけば嬉しいですね。


 父達が通っていた頃の写真

 
  今回の写真    


長久保宿は、西に和田峠、東に笠取峠、北には北国街道に至る大門峠を控えていたことから
最盛期には50軒近くの旅籠があり、大変賑わった宿場だったそうです。
散歩をしながら、そんな賑やかな頃を想像するのも楽しかったデス。 

コメント
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