日本人に生まれて

前期高齢者の仲間入りをしました。昭和、平成、令和を振り返りながら、日常の出来事を綴ります。

退職模様 その1

2019-12-04 05:50:26 | 経済
                           今日の言葉

始めの文

終身雇用は、古きよき制度でしたが、レガシーになりつつあります。希望退職募集を実施する企業は今年6月までに17社、昨年は年間通して12社、これからも、後追いする企業がふえていきます。富士通、コカ・コーラ等一流企業に続き、味の素も仲間入りと記事がありました。退職金上乗せ、再雇用先の紹介、退職後、困らないように面倒をみるようです。ただ、一流企業に勤めているというステータスは失われ、安定収入とはいかないでしょう。転職は負のイメージがなくなり、再就職も抵抗なしの世の中、善悪は別にして、経営者も終身雇用にとらわれないで実行るご時世になりました。

味の素 管理職の希望退職者募集

味の素は28日、50歳以上の管理職を対象に100人の希望退職者を募ると発表した。募集期間は来年1月6日から3月13日までの予定。約800人が対象で、退職予定日は来年6月末。特別加算金を上乗せした退職金を支給し、再就職も支援する。「黒字である今だからこそ構造改革を進めていく必要がある」(広報)としている。
        朝日新聞/経済ファイル   2019.11.29

大企業と中小企業の企業数と従業員者数

「平成26年経済センサスー基礎調査」より
大企業は1万1千社、中小企業は380万9千社で、そのうち中規模企業が55万7千社
小規模事業者が325万2千社。割合でいうと、大企業が0.3%,中小企業が99.7%と、世の中の企業はほとんどが中小企業であることがわかります。とりわけ、従業員が5名以下の小規模企業は日本の全企業数の9割弱を、また雇用の1/4をそれぞれ占めています。中小企業の数は、2009年には420万社だったものが、2012年には385万社、2014年には381万社と減少傾向が続いています。
                          転職グットより

締めの文

大企業の従業員は希望退職制度がありますが、中小企業にはそんなものはないでしょう。「景気悪いからやめてください」スズメの涙ほどの退職金を支給するかしないかは会社次第、されないほうが多いでしょう。歌の文句じゃないけれど「ハイ!それまでよ。ふざけやがってふざけやがってこの野郎。泣けてくる」(クレージーキャッツ)このオチで、ハローワーク通い、求人誌とにらめっこ、就職探しの挑戦、再就職先決定、待遇は前の会社に比べて落ち、生活苦に陥ります。このようなパターンは、40歳代から始まります。中途退職でも企業の規模により、貧富の格差は避けようがありません。