今日の言葉
あなたが本当にそうだと信じることは常に起こります。そして、信念がそれを起こさせるのです。
フランク・ロイド・ライト
プロローグ
美輪明宏さんの「ヨイトマケの唄」。ご存じですか?歌詞の中に、「母ちゃんの働くとこをみた」というフレーズがあります。唄の主人公は、「ヨイトマケの子」ということで、いじめを受けていました。この頃、働きにでる女性は少数派、職種も少なく、日給が高いところでないと一家を養うことが出来なかった時代であったようです。
ヨイトマケとは、「建築現場など地固めのとき、大勢で重い槌を滑車であげおろしすること。また、その作業を行う人。作業をするときのかけ声からいう」(デジタル大辞泉より)縄をまいて滑車を上げるときに「よいと巻け」、このかけ声が「ヨイトマケ」との由来だそうです。
全国ひとり親世帯調査
厚生労働省「全国ひとり親世帯等調査」によると、平成28(2016)年は、ひとり親家庭数141.9万世帯のうち、母子世帯数は123.3万世帯、父子世帯数は18,7世帯となっており、ひとり親世帯の86,8%が母子世帯である。
失われた平成の30年
希望に満ちた明るい時代ではありませんでした。デフレ経済で実質賃金は上がらず、逆に税金は上がり、とくに消費税8%が重くのしかかってきました。ものを購入すれば、いやおうなしに納税、消費税は「殺人税」と言われています。「庶民を殺すにゃ刃物はいらぬ。消費税をあげればいい」庶民の暮らしを知らない人たちが考える単純な政策です。
希望が見えたはずの令和
昨年、消費税が10%に上げられ、庶民いじめがよりひどくなりました。トドメが新型肺炎で社会機能の停止です。とくに、経済活動が打撃受け、お金の動きが止まりました。そのために、企業の倒産、庶民の無収入なりました。給付金10万円では、大型台風の襲来への備えは不十分です。
貧すれば鈍する
人はお金がなくなり、生活のゆとりがなければ、心まで、貧しくなり、すさんできます。ヨイトマケのおかあさんの時代は、土木関係従事者を「土方」と呼んでいましたが、今は死語になっています。令和のお母さんたちはパ -トさんと呼ばれ、いかにも明るい雰囲気を感じさせています。しかし、働いて、生活を支えていかなければいけないのは、今も昔も変わりありません。
エビローグ
母子、父子家庭は、2016年以降、増え続けているでしょう。「窮すれば鈍す」人並みに暮らせる収入がなければ、家族の絆も脆いものです。それに、コロナ禍で、家族が昼も夜も一日中一緒、息が詰まります。そんな中、DVが原因で家庭崩壊もニュースに取り上げられるようになりました。国家を支えるはずの世帯が減少していけば、国家も崩壊です。
「それじゃ、お宅はどうなんですか?」
と尋ねられたら「今のところは大丈夫です。でも、この先はわかりません」とこたえます。私の自分への戒めの言葉がありますので紹介します。
『つかず、はなれず、けんかせず』
人間関係には、ヒューマン・ディスタンス、適当な距離をとるのも、生きていく上で一つの知恵として役立っています。