今日の言葉
読書によって積み重なった言葉は、他人が生きていく上で力になる。人を引きつけたり、自分を表現できる。 角野栄子(国際アンデルセン賞)
自分の居場所は本の中には無限にある
「あらすじで読む日本と世界の名作40選」アマゾンkindleで見つけました。値段が手ごろなのでさつそくダウンロードして読み始めています。若かった頃、読んだ名作が鮮やかによみがえります。過去と現在の感想はまるで違います。一例を挙げれば、田山花袋「布団」の最後の場面、妻に逃げられ布団の中にあった肌着を抱きしめる未練がましい男の姿、身につまされます。若い時はそんなこと想像もつきませんでしたが、今の年を迎えると大いに理解できます。40選すべて読み返す予定です。
電子書籍の長所と短所
検索し、読みたい本をすぐにダウンロードできること、全集のようなかさばる本も電子書籍の中に納まること、通勤時、憩いの時等TPOに応じて電子書籍1台で小説、実用書、コミック等読み分けることができること、価格が安いこと、ただ、調べものするとき、探すのが面倒なので、その時は、紙本を使います。そして、古本として売れないのでお金になりません。どちらもよさがあるので使い分けていくつもりです。
50代の居場所の最終回になります。
モチベーション↑成長のカギ
会社員の多くが、50代になると管理職から外される「役職定年」を迎える。どんな気持ちで、その時を迎えるのだろうか。
法政大大学院教授の石山恒貴さん(55)とパーソル総合研究所は2017年、40~60代ミドルシニア世代の社員約4700人にアンケートを行った。
役職定年を経験した会社員には、こんな回答が並んだ。「夜も眠れない日が続いた」「このままでは廃人になると感じた」「会社っていったい何だったのか」
調査をした同研究所の主任研究員、小林裕児さん(36)は「強い失望感を示す言葉が多く、衝撃を受けた」と振り返る。
企業にとって役職定年は、人件費の抑制や若手の起用の狙いがある。一方で、懸命に会社で働いてきたビジネスパーソンにとっては、この制度は大きな挫折感を生みかねない。それは、会社での「居場所」を失う感覚にもつながっていく。
もともと日本型雇用は、中高年で挫折を感じやすい構造になっている。新卒一括採用で大量に入社した「同期」は、若いうちは平等に昇進の機会を与えられる。
しかし40歳を過ぎるとポストは限られ出世競争の行方ははっきりとしてくる。
「敗れた」と感じる社員がモチベーションを維持して働き続けるのは簡単でない
バブル期に入社した世代が50代にさしかかった今、中高年を対象にした希望退職の募集が相次ぐ。ただ、小林さんは「何度も希望退職を募集してしまうと、次世代の若者も採用しにくくなる」と指摘する。
その半面で、調査では、役職定年後の会社人生を前向きにとらえる人たちもいた
現場に戻って、業績を上げることに専念し、社長交代の後に役員に起用された人会議などか減って仕事に没頭する時間が増えたという人、給料は減っても、実績は今まで以上に残そうと奮起した人。
石山さんは「私は部長だったから若い世代から敬われて当然、という態度の人は疎まれるでしょう、しかし、役職定年を人生の転記と位置づけ、気持ちを切り替えてうまく乗り越える人もいます。」と話す。
パ-ソナル総合研究所が中央大と共同で行った試算によれば、2030年、日本では644万人の働き手が不足する。
石山さんらが企業の現場を調べたところ、50代の社に裁量や責任を与え、挑戦しがいのある仕事を任せると、活躍する行動につながる傾向が見られたという
「競争力の後にある企業の問題意識は、希望退職でベテラン社員を減らすことではなく、どうすれば活躍してもらえかにシフトしている」
50代のやる気をどうやって引き出すか
その成否が、企業の今後の成長を占うカギになりそうだ。
朝日新聞 けいざい (古屋聡一)
結び文
自助努力という言葉が、人生100年時代になくてはならない言葉になりました。上級国民の堕落、下級国民の貧困化、令和元年、より明らかになりました。そのような周りのことに目を奪われず、今を生きなければなりません。善悪を判断する物差しをなくした世の中、必要なのは日本人としてアイデンティティです。それには、先人たち残された知恵の宝庫、本から学ぶのが一番です。
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