「国が崩壊に向かう時そこには必ず愚かな指導者かいる」 孫崎享
「全体で5800憶円の利益をあげプラス」
国会で官民ファンドについて質問された際の答弁です。この金額は政権発足時からあったファンドの業績も含めた¨水増し¨数字、第二次安倍政権が成長戦略の目玉に掲げて新設した10ファンドに限れば、323憶円の大赤字。2018年度末ク-ルジャパン179憶円、農林漁業成長産業化支援機構92憶円 30日東京新聞
ジャパンディスプレイ(JDI)の歩み
2011年8月
東芝、ソニー、日立製作所と産業革新機構(現INCJ)が中小型液晶パネル事業の統合会社を設立すると発表
2012年4月
ジャパンディスプレイ(JDI)発足。産業革新機構が2千億円出資
2014年3月 東証1部に上場
9月 米アップル社が「iPhone6」発売
2015年3月
白山工場(石川県白山市)の建設発表。
9月「iPhone6s」発売
2016年12月
白山工場稼働 産業革新機構が750億円追加金融支援を決定
2017年8月
能美工場(石川県能美市)の生産停止。約3700人の削減を柱とする再建策を発表。
取引銀行の融資枠1070億円を産業革新機構が債務保証
2019年4月
中国・台湾の企業連合3社から計800億円の出資を受け入れ、傘下に入ると発表
2019年5月
2019年3月決算で1094億円の純損失を計上。赤字は5年連続
2019年6月
白山工場の停止や1200人の希望退職募集、業績低迷を受けた月埼社長の引責辞任を発表。トップ交代は4回目
台湾2社が金融支援の交渉から相次ぎ離脱。一方、香港ファンドの投資ファンドが出資を決定
2019年9月
中国の大手投資会社が金融支援の交渉から離脱
積み重なる赤字
官民ファンドで成功したものはありません。日本を代表する企業3社が力を合わせて「液晶パネル」を世界にという合言葉でJDIを立ち上げました。約10年、累積赤字が増えるばかりで、不足分は、国民の税金で補填します。創業以来、4人トップが代わりました。自ら立ち上げた会社ではないので業績を上げなくても給料はいただけるのでしょう。コストの帳尻が合わなければ社員のリストラをやれば済む、気楽な気持ちで経営されていることと思われます。自分の身は切らずに、逃亡する、そこには「責任をとる」とよく、発言されますが、口だけで終わります。日本企業の衰退の原因は、カリスマ、オーラーをかもしだしている創業者がほとんどいないことです。「木を見て森を見ず」利益ばかり貯めむばかり、世の中にお金が流れないことが、不景気の原因です。官民ファンド10種立ち上げましたが、冒頭に述べたとおり失敗で、儲からない事業ばかりで、血税の無駄遣い、即ヤメでしょう。JDIの追加支援は納品先のアップルが400億円投資するという記事がありました。焼石に水です。液晶パネルの納品先がアップルですので、JDIをつぶしたくない思いで融資したのでしょう。
官民ファンドは「損切」でスパッと手を引くべきです。
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