植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

オフシーズンなんて無い。日々勝負だ。

2022年10月27日 | スポーツ
プロ野球は、日本シリーズで盛り上がっているようでありますな。
60年間巨人一筋なので、全く興味もわきません(笑)
しかしながら、ペナントレースが終わる、CSシリーズも終わり、ドラフト会議が済むと、実は新たな戦いが静かに始まっています。

まず、各球団ともに、ドラフトで獲得見込みの陣容に則して、現有戦力から「戦力外通告」の2弾目が始まりました。支配下選手は人数に限りがあることや、人件費も馬鹿にならないので、育成などで3年間経過しても支配下選手に上がるだけの成長がみられない若手、数年間戦力として働けなかった選手、ケガが続いているベテランなどを中心に「首」にするのです。

どんなに若い頃活躍しようが、MLBに行っていようが、衰えたり選手として活動が出来なくなれば戦力外になる勝負の世界であります。直近ではベテランでアメリカから戻ってきた山口投手、楽天から育成に入った八百板卓丸 がいなくなります。その前には、井納翔一(36)、 桜井俊貴(28)、勝俣翔貴(25)、ダニエル・ミサキ(26)、鈴木優(25) 、ウレーニャ(23) 、黒田響生(22)、伊藤海斗(21)の8人が戦力外となりました。 井納投手は、期待されてFAでベイスターズから移籍しましたが、満足な成績を残せず引退となるでしょう。桜井は2015年のドラフト1位 でしたが、ここ数年安定した結果が残せませんでした。彼らには酷ですが、期待した結果を出せなかった原因の一つが、どこか本人たちの努力不足、慢心などの心の隙ではなかったかと思います。

更に、戸田懐生投手、中川皓太、高橋優貴、平内龍太 、高木京介という実績がある投手を自由契約にした後、育成契約へ移行します。のみならず立岡宗一郎、太田龍 などの中堅以外と、5名の若手選手などが育成契約の予定です。ほとんどの選手は既にケガで手術したり、このオフにメスを入れる予定の投手で、来年は戦力にならない、と思われるため育成契約にするのです。

勿論、この秋の入団選手の枠を確保する意味がありますが、そのほかの育成選手と入れ替えるとか、来年回復したら支配下に戻すことが前提です。しかし、もう一つ隠れた意図が「有力選手」の囲い込みであります。間もなく始まるFAで、A・Bランクの選手は、金銭保証ではなく相手球団に「人的補償」を求めることが出来ます。

かつで巨人は、広島に若手の有望な投手「一岡」を取られその後広島のストッパーとして何年も活躍しました。また、内海投手・長野選手も抜かれた苦い経験がありました。人的補償の対象外(プロテクト枠28名)からはみ出した選手を取られないようにするため支配下選手から外すのです。

これは、他球団から育成制度を逆手にとって「ずるい」と言われています。しかし、待遇面などで不満な、FAで出て行く選手の代わりに、FA先の球団から、最大70名の内28名を引いた中から、給料が安くて良い選手を選べるのも、ある意味ずるいと言えます。高年俸で、峠を越えたベテラン選手がチームを出て行くのです。過去の事例から見ると表面に出ない故障があり、移籍先で1,2年高い報酬に見合わない成績どころか、1軍にも上がってこない選手も散見いたします。そうした厄介払いが出来て有望な選手を入れ替えで取るのも十分こすっからいと思いますがね。

そして、各球団がそのFA選手の獲得を巡って水面下で交渉しているのが現状です。巨人が、多くの中堅選手を育成へのシフトによって、出したくない選手の流出を防いだうえでFA選手を獲って戦力の補強を図るのは堂々とした戦略であり、来年への戦いの真っ最中とも言えるのです。

今、秋のキャンプが始まり、二軍クラスは宮崎でフェニックスリーグという試合も継続中であります。寒さで通常の練習が出来ない(故障しやすい)時期は真冬ですが、熱心で頭角を現す選手は、オフシーズン(12月、1月)といえど、自主トレで体を鍛えています。テレビで元巨人OBが言っていました。一年、どんな時でも毎日何かしら野球の練習をするようでなければうまくならない、それが当たり前だと。人に言われなくても見られていなくてもたゆまぬ努力をし、何かに挑んで勝負しているからこそ、人並み外れたアスリートとして頭角を現し、人がうらやむほどの結果と給料を手にすることが出来るのです。

このワタシにとっては、園芸も篆刻・書道もオフはありません。ひたすら毎日時間を割いて打ち込む、それだけであります。
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