昔からあまり欲が無い方だったのかもしれません。そのために大して出世もしなかったしお金もたまらなかった・・・それは別の理由か(笑)
ここ数年、その傾向が顕著になったようです。
「欲」といえば、食欲・性欲などの生理的・動物的な欲求と、金銭欲・出世欲・権勢欲・名誉欲・支配欲・知識欲・蒐集欲などが思い浮かびますが、一説によると人間の欲は70種類くらいあるそうです。
欲の源泉は「欠乏」であろうと思います。足りないことがあるので、それを満たそう補おう、というのが欲につながるのでしょうか。
例えばお金、いくらあっても満たされずに際限なく増やそう稼ごうとする人種がいます。これは、強欲という病気だろうと思います。満たされないためにいつまでもそれに拘泥しお金に執着するのですね。
ワタシはというと、68歳になった今、出世欲や権勢欲・名誉欲には無関係、知識欲にしても篆刻とガーデニングに必要な知識くらいは備わっていますから、新たに本や師匠に付くなどして勉強するほどの意欲はありません。無論やっていれば新たな気付き・経験や疑問がわきますから日々勉強といえるかもしれませんね。
15年前に血圧が高い、血糖値が高いと指摘され、様々な薬を飲むようになって失ったのは「性欲」「食欲」であります。詳細は省きますが、高カロリーのものを控え、血圧を降下させ、興奮するような刺激的な食物・飲酒・栄養剤などと無縁になると、体の中から湧き出すパワーが失われるのです。今も、「糖質」の摂取を意識的に減らして常人の1/3くらいまで抑えていますから、慢性的な低血糖で、頭などへの血流が細くなり栄養不足になっているのでしょう。
ワタシをまだ支えている欲は、若干の生存欲(まだ死ぬわけにはいかんだろう)、空腹になればあるいは薬を飲むために一応何か食べよう、という微々たる食欲、美しく優れた印材が欲しいという蒐集欲程度であります。
お金はどうか?
年金と若干の地代が入ってきますから、老夫婦の生活には全く支障はありません。果物や野菜の一部は自給しておりますし、メダカの世話や鉢植えの水やり、飼い犬の世話などがあって、宿泊を伴うような遠出は基本的に無理なので余計なお金も出ていきません。ご近所からお惣菜やパンを頂戴し、町内で過ごせばきれいな洋服も不要であります。まもなくお正月で、倅3人が家族でやってくるので、その時の食費と「お年玉」程度は準備しますが、こちらからはどこにも出掛けません。
「お金は天下の回り物」あるところから無いところに流れていくものであります。なければ無いなりに余計な見栄を張らず、無駄な支出を抑え工夫していこうと思います。
そこで、連日テレビの報道番組をにぎわす「自民党パーティ券問題」であります。詳しいことは解説者やネットでお調べください。
議員やその応援団のような解説者・識者の発現で最も気に障る言葉が「政治は金がかかる」から、裏金や献金は仕方ないという論法であります。地元の支援者や業界から「陳情・相談・依頼」がくるので、そうした衆生の言葉を聞くために10人ほどの秘書を養う必要があるのだというのです。これが幾度も繰り返されるので「それでは仕方ないか」と愚民が考えると思っているのです。
いいですか、権力者(議員)に個別の頼み事(陳情)をするというのは、まっとうなやりかたが通用しないから、密室で偉い先生に口利きしてもらおうという魂胆でしょう?。仕事を回してもらうとか、自分や自分たちの組織の利益のために(手土産=現金)持って陳情する(あるいは行きもしないパー券を買う)という贈収賄なんじゃないですか?
先生方は、そうした陳情を聞く回数が多ければ多いほど「金になる」から多くの秘書を雇っているのですよ。実際は「政治は金が掛かる」というのは間違い「政治は金が儲かる」、掛→儲の一時違いなんですよ。
もし本当に金が掛かって困窮するほどの仕事だったら、選挙活動に多額の金を使い、街頭で作り笑顔で手を振り、握手して回ることはしないでしょう?。そこまでするのは役得があり、裏で濡れ手にあわなんじゃないですか?
最近ではパーティ券がらみの放送を見ないようにしております。聞けば聞くほど「浅ましい・セコイ」話が多くて気分が悪くなるのです。
十年以上前から自民党最大派閥の安倍派が、公表されるパーティ券収入だけはやけに少額だ、というのは当局ならずとも知っていたでしょうよ。財務省も総務省も税務署も、みーーーんな知っていたことじゃないですか?あんたがたも同罪でしょう?
それをバレたにもかかわらず、時効にかからない5年だけ?、しかも会計責任者の処分で終わらすの?。こうした犯罪は罰金や懲役でなく、「公民権永久剥奪」を前提とすべきなのです。そしたら非課税の現金収入が貰える「美味しい仕事」に付けなくなるので、欲得ずくの議員も自粛するでしょう。