今年の漢字は「税」で決まったそうであります。自民党が景気低迷・不況・物価高といった庶民の生活が困窮度合いを強める中で、消費税引き上げからなにから個人の公的負担の比率を上げた結果であります。収入のほとんど半分が持っていかれる、増税した資金が国防費と借金返済に充てられるとか言っていましたが、国会議員はちゃっかり自分たちの報酬を引き上げていました。
昨年の同時期に書いたブログの記事がこれです。↓
私にとっての昨年は、篆刻印をあちこちに贈り、結婚した二人の息子には結婚資金を贈りました。出席者全員に「寿」の印を彫って贈ったのでした。それなので、悪いことではなくむしろハッピーな1年であったと記録したのです。
ではまもなく終わろうとしている2023年今年はどうだったか?
年初から不眠・夜中に何度も目覚めるという現象に悩まされ、精神安定剤を貰いました。3月から5月にかけては子供や兄の自宅へ赴き、庭作り・家庭菜園の下地を作りました。この頃はまだ元気だったのです。ところが、7月に日展などに篆刻作品を出品する、という無謀な制作活動に入ったころから急に、体調が悪くなったのであります。動悸や不安感・胃や胸の気持ち悪さなどがつのり、ついには「軽い鬱病」と診断されるに至りました。一日一粒の安定剤の数は増え、別の種類の安定剤も処方され、睡眠導入剤を飲むようになりました。
昨年までと比較したら、一日に飲む薬の数が倍増してしまいました。半病人の状態で夏を迎え猛暑で外仕事もままならず、春先まではいくらか殺菌剤や殺虫剤の散布をしておりましたが、それも放棄し、今年は「無農薬」で良かろうと勝手に方針変更したのです。
つまり植物たちは薬からは解放され、育てる側のワタシは薬漬けという半年となったのです。猛暑と鬱で体が動かなくなった夏場、血糖値がドンと上がって、かかりつけ医に再度採血されるといった症状でもありました。
一方肝心の篆刻の公募展への応募は、日展は予定通りの「落選」、全国書道展は一応「特選」という評価を受けてなんとか面目を保ちました。最後に出品した「日本書道美術院展」は来年1月になってからの結果発表だそうです。まぁ、こちらは人生初の経験であり、いい薬というよりいい経験となりました。
いずれにせよ今年は一年を通して多忙で、病気がちで、苦労と苦痛をともなう期間が長かったのです。自分の人生の中でも最もタフな厳しい一年でありました。
昨年の記事の最後は、来年は願わくは「楽」、「喜」あたりがいいと思います。病とか苦などという文字はどうか来ないで欲しい、と祈るばかりであります、で締めくくっていました。
ある意味今年を予言して的中したと言えるかもしれません。そういうことで、来年は「多分、病気は嘘のように無くなり、植物は青々と茂り、美しいバラが咲くでしょう。篆刻は、このまま応募を頑張ればちょっと大きな賞でも貰えるのではないか、と思いますね。
と期待を込めて記すことにいたします。