植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

薬はやらない方が身のため だが使わないわけにはまいりません

2023年05月24日 | 植物
歌舞伎の役者、市川猿之助さんが親御さんともども自殺を図ったのが盛んに報道されています。歌舞伎界では才能を評価され1,2を争うようなホープなんだそうです。せんだっては、やはり歌舞伎界の家系で俳優としても大変評価が高い香川照之 さんが「セクハラ報道」を機に、芸能界から一時締め出されていました。

先日は週刊誌で、目に余るようなパワハラ・セクハラを報道されたとたんに、猿之助さん方で、親御さんが亡くなり、本人も意識がはっきりしない「自殺未遂」のような姿で発見されたのです。どうやらお父さんは認知症などでだいぶ寝たきり生活、母親も介護疲れがあったのでしょうか、薬を大量に飲んで中毒死したそうです。その薬は大まかにいえば「向精神薬」、脳や精神に働きかけて何らかの作用をする薬の総称で、抗うつ・睡眠薬・精神安定剤などいろいろな種類があるそうです。

その共通点は、依存性・乱用性であり大量に服用すると死に至る可能性が高いというものです。テレビではその入手先はどうした、とか騒いでおりますが、簡単であります。ワタシだって「ちょっと眠れない、夜中に何度も目が覚める」と言ったらすぐに処方されました。たくさん飲んじゃダメよ、と医者に注意されひと月20錠貰いましたが、その後ちょっとしたトラブルに悩まされ「フラッシュバック」が出ていると言ったら、その時から3倍つまり60錠の薬が出ました。なので、そんなものを飲まないでとっておいたらすぐに数百錠溜まります。

それより、猿之助さんがなにか被害者みたいな論調になっているのが気になります。名門の名前に泥を塗れない、とか、せがれの将来を悲観して覚悟の心中を図ったのは元をただせば、猿之助さんの異常なセクハラが原因なのではなかろうか、そこはスルーなの?と感じております。もっと言えば、ジャニー喜多川さんの一件も、猿之助さんのおかげですっかりテレビで報道されておりません。マスコミというのも妙な世界ですね。

さて、薬の話であります。ワタシの服用薬はおいといて園芸で、薬なしでは満足いく結果は得られません。家内の口癖「無農薬有機栽培は消費者のエゴだ」と言うまでもなく、商売物として作る作物を農薬を使わないで、見た目に美しく大きくて美味しいものは不可能です。

ワタシは、自分及び身内・ご近所限定で食べ物(野菜と果実)を栽培しているので①滅多な薬(毒性の強い農薬など)は使わない ②結果虫食い出来損ないは甘受する ③有機栽培で安全、洗わずに食べられる といったことを原則にいささかずぼらな園芸にいそしんでおります。

それでも実は大量に多種の薬が欠かせません。
成長・生育を促進する薬剤、病気を防ぐための殺菌剤、即効性のスプレー式殺虫剤などであります。成長促進効果ならば肥料と重なります。有機化成肥料・化学肥料・マグアンプなどの置き肥も薬剤の一つですし、ハイポネックス・万田酵素・発根促進「メネデール」などの液体肥料も薬であります。

殺菌剤は、バラの病気(黒星病・うどん粉病など)・ブドウ(黒糖病など)・ネギ類(さび病など)の予防や治療に不可欠です。食べ物といえど病気にかかって生育不良・枯れ死するならば園芸をやる目的が達成できません。少なくとも葉っぱや茎が病気にかからないようにするため年間何回も消毒剤・殺菌薬を散布するので、4種類ほどを単用・混合で撒くことにしております。

次は「殺虫薬」であります。蚊が飛んでいればフマキラーの出番で、部分的についたアブラムシのコロニーにも有効です。野菜や果物に直接かからなければ大丈夫ですね。一般的に使われる「マラトン・スミチオン・オルトラン」などがほとんどの害虫に効くのですが、だいたいはその薬剤が直接虫にかかる、とか薬剤が付着した葉や茎を食べて死ぬ、というものであります。目視で見える大量発生した害虫駆除にはこうした溶剤を水で薄めて噴霧器で散布する、この作業は極力減らしております。少なくとも野菜には使わないように心がけております。そこが「無農薬」に準じた農法になりましょうか。

そのかわり、葉っぱをチェックしながら毎朝手で除去する(捻りつぶす)という面倒な手間を変えているのです。それでも実際はこんな状態であります。キャベツにモンシロチョウの幼虫(アオムシ)が集まって穴だらけになります。


加えて、日中見つからない害虫目に見えない虫がいます。代表は土中に潜み夜になってから葉っぱを食い荒らす「ヨトウムシ」と根っこを齧って植物を弱らせ枯らす「コガネムシの幼虫」であります。こればかりは土を掘って駆除するわけにはいきません。ヨトウムシは基本葉っぱに産み付けられた卵を処分すれば事足りるのですが、実際はそう簡単に解決しません。葉の裏にまとまって産み、ときには数個をとびとびに産んだりします。毎朝見てもどうしても見過ごすのです。孵化したら葉っぱが表皮だけを残して食害されるのが見つかります。そのうちに地面に潜るのです。こうなると株元に殺虫剤を幕しかありません。

コガネムシの被害も深刻で、鉢物に入れば、翌春には植えている植物をほぼ枯らしてしまいます。成虫になれば花やブドウの葉っぱなどを食い荒らし、その黒い糞は病気を引き起こします。徹底的に駆除すべき害虫なので、特効薬であるダイアジノン粒剤を大量に撒くことにしております。

で、本当のお題は「ジベレリン処理」でありますが、予定稿に達しましたのでまた明日といたします。



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2 コメント

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コメントありがとうございます。 (みこのひとりごと)
2023-05-24 19:38:57
こんばんは。
フォローありがとうございます。
コメンとも
「槐松亭」何と読みます?
「えんしょうてい」?
「かいしょうてい」?
今後ともよろしくお願いいたします。
返信する
みこのひとりごとさん はじめまして (槐松亭主人)
2023-05-25 06:23:23
コメントありがとうございます。ワタシのブログをフォローするという奇特な方がいて大変うれしいです。

ワタシの名前「槐松亭」は正しくは書道で使っておりますが「湘南槐松亭」でかいしょうてい、とよんでください。
槐は昔から厄除け魔除けの木とされていて、皆様の厄災を除けたらいいな、と思うのです。
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