植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

地湧金蓮は金のなる木か

2023年06月22日 | 植物
最近「金」の価格が高騰しているそうであります。報道番組では、延べ板や金の指輪などを持ち込んで「1円でも高く売れると良い」などと、むき出しの欲望で、嬉しそうに語っている人の映像が出ています。ワタシには卑しく浅ましい姿としか見えませんが、僻目というものでしょう(笑)。

我が家で、もない代わりに金と名の付くお宝はありません。あるのは税金の納付書位のものであります。と考えていたら、ありましたよ。ワタシの栽培している植物には「金」がつく名前のものがいくつかありました。「金木犀」キングサリ・キンシバイなどです。そして最も金目のものが「地湧金蓮(チユウキンレン)」であったのです。

中国原産で、日本の風土にも適して地植え可能な希少植物、花博で紹介されたのが日本で初めてであったそうです。これに関しては一度本ブログで紹介しておりましたので、くどくど説明は省略しましょう。
この記事を書いたのが2019.10ですから、今から4年近く前で、ブログを始めて間もなくでした。(多分)2016年か2017年に花付き株1万円の大出費をしてネットで買い求めた鉢植えで、その2年後に株分けした顛末を書きました。これには後日談があって、養生した後、知り合いの花屋さんに株分けしたものうち2株を持ち込んだら、即日二つとも売れたのです。たしか一鉢700円だったので、今考えたらめちゃ安かったのです。

そして我が家にチユウキンレンが舞い込んだ日から7年経過しまし。株分けした後に、最も大きな主幹部分を地植えしたら、3年目の昨年に見事に開花したのです。目立ちましたよそれは。そこらで植えている家や庭など見たことがありません。ワタシがマイガーデンとして管理しいる場所は「コンビニエンスストア」の裏手の緑地で、駐車場を歩いてくる来店客からは良く見える場所で大きな金色の花ですから、それは目立ちますね。ワタシは作業していると何人もの方に「これは何という花ですか」と聞かれます。

あの時株分けした鉢植えの残り二株と実生の鉢一株が、その緑地の奥の方で育てていて1m以上の高さになっております。ワタシは、ちゃんと雑草を除き、水をやり、肥料も施しているので青々として元気なのです。
これは種から育てた鉢↓
下の二つは株分け後3年物であります



ところが、最近ワタシの管理能力が加齢相当に衰えていること、年々成長する夥しい植物・鉢植えに手を焼いて、全体的に片づけねば・「終活」「断捨離」せねばと、思い始めているのです。数年前から大きくなりすぎた樹木の一部は切り倒し、果物がならない果樹も処分し始めました。アーモンド、ブドウシャインマスカット・棗(なつめ)などはすでに伐りました。今年は桃の木とポポー・さるナシ・キウイフルーツなどを処分しようと思っております。

そこでチユウキンレンの鉢をどうするか? すでに地植えして年々増殖しているので新たに地植えに移行するのは論外です。売るのが良かろう、と思うのは当然の帰結であります。そこで、ネットでどのくらいの値段で売られているかをリサーチしたのです。すると、取り扱っている業者さんはわずかで本当に販売量が少ないのです。そしてお値段がびっくり!!!、大きな鉢に入って1mくらいの葉が伸びたものは3万円前後もするのです印。5寸ポットが5千円!こんなひょろっとした株は株が充実するまで最低5年以上、開花はそれからです。3年前花屋さんに持ち込んだ700円の苗の方がはるかに立派だったのです。

もしネットで売られている株が市場価格を反映した適正価格ならば、わたしの育てている鉢植えは2,3万円の価値があります。希少植物の鉢植え総額6万円~9万円であったものが、ここ数年まったくノーガードでマイガーデンに放置しているということになりますね。

花屋さんは、「ちょっと高額なのでうちのお客さんには・・・・」としり込みしました。あとは「ヤフオク」でいくか!、いまだに出品というものをしたことが無いのですが、断捨離には欠かせないツールだとお聞きします。行きつけの床屋さんは、ヤフオク出品の常連で、いつでも手伝いますよと言って貰っております。この際それにすがってみるのが良策でしょうか。
おっと、その前に、鉢植えの一つだけはとっておいてこの秋に「株分け」にし、ポット苗にして来年あたり廉価で販売するかな、イヒヒ、と欲に駆られた「浅ましい顔」をしているワタシであります。

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