早いもので10月になりました。今年もあと3か月なんですね。気の早い家内は、お正月のお節料理を従兄妹の娘さんが勤めるホテルへ注文しました。ワタシの会社は、新年度を迎え今年で第12期のはじまりです。
今日から、家庭ごみが個別回収となるので、昨夜は自治会理事会でその説明をし、今朝はあちこち実施状況を見回っています。うっかり善意で会長を引き受けたために、えらい目に遭った1年半でした。あと半年したら死ぬまで自治会の活動には関わりません。責任は重く、雑事が増え、理事会では、無責任な輩が幾人かいて、自分は何もやらないくせに文句ばかり、いい加減な口出しをするのに閉口しました。
季節の変わり目になると、他界する人が目立ちます。先に書いた円楽さん、燃える闘魂「アントニオ猪木」さん、新党さきがけの「武村正義」さん、と立て続けです。黒い霧で球界を追放された西鉄の池永正明さんなど次々に亡くなっています。自分の歳が増えるに従って故人の享年と自分の歳との差がどんどん減っているのを痛感いたします。自分自身、人生を四季で言えば、秋はとっくに過ぎて冬に突入しています。
昨日は、10月を待っていたかのように、書道教室再開の報を頂きました。また、新潟で暮らす孫たちから初めてメールを貰いました。親が、「キッズ携帯」なるものを与えたのです。既に、彼らは小学校に入るとすぐに「タブレット」を持たされ、宿題やリモートでの勉強も出来るようです。お盆に帰省した時も、タブレットでさかんに動画やアニメを見ていました。家の中で黙って遊んでいるので親は安心、でも「バカにならないか?」と心配しますね。ワタシらが子供の頃は、ランドセルをほおり投げて、外に遊びに行ったものですが、今の子はゲームやアニメを見てひとり遊びが増えています。体を動かさず友達などとの接点も希薄になる中で、形成される思考や感情が好ましくない方向に行くのを心配するのです。
最近、車内に取り残される子供、遊びに出かけて戻ってこない幼子たちなど、小さい子供の痛ましい事件や事故が報道されています。親や周りにとって何事にも代えられない宝である子供を失うことの重大さ・危険を感じているのです。ワタシの長男もそれがあって「GPS」付きの携帯を持たせるようにしたのでしょう。家のローンを払いつつ、子供の教育にお金をかけ、物価の高騰・消費税増税に苦しむなかで、昔無かった携帯関連の通信費用を負担する若い家族たちの行く末が案じられるのであります。
我が身を振り返れば、自身の趣味に没頭し、ストレスのない穏やかな日々を送りたいと願っていましたが、なかなかそうはいきません。自治会に限らず、誰かの為、人の為に腐心し体を動かし、時にはお金を使うことが増えたように思います。おそらく、ワタシがここに来るまで、逆に多くの誰かが自分の為に尽くし、心を砕いてくれて、援助してくれたのだ、と気づくようになりました。
それだからこそ、これから何年生きるかではなく、死ぬまでに何が出来るのだろう、と自問しています。今更何をと言われるのは承知ですが、残り少ない人生、自分が楽しむだけでなく、出来るだけ周りの人の役に立つことが、自分がこの世に生まれてきた意味の一つなのだろうとようやく思えるようになりました。ただし、自治会だけは金輪際やるものか!
孫たちには、月並みながら「本を読め、勉強を怠るな」と言ってきました。メールの返信に「携帯ばかりいじってるとバカになるよ」と送ったら、4年生になった孫は「分かりました。ほどほどにします」と返ってきました。あまり心配しなくても良さそうです。
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