植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

貧乏くさい話で済みません

2023年12月26日 | 雑感
ワタシの自宅は、先代と家内とで工夫して、どの出入り口や窓からも簡単に侵入できないよう複数の防衛対策を講じております。玄関は鉄格子のガラスサッシですが、もう一つうち扉があってこちらも2か所開錠しないと開きません。他の部屋にはガラスサッシの外側に必ず施錠する雨戸があるし、風呂などの窓には全部格子が嵌っていて、ガラス窓を突破してもすぐには侵入できない仕組みにしているのです。

実際は、家の中には大して値打ちのものがあるわけではなく、現金などもほとんどありませんが、泥棒や押し込み強盗はそんなことは知りませんから、狙われる可能性があるのです。

先代が電気工事業を営んだ関係で、この母屋に接して以前は「事務所」がありました。50年以上経過して廃業後、ここを壊して、義母の専用の「離れ」を建てたのです。その時、何を思ったか事務所の裏口のアルミドアを取っておいたようなのです。そして数年後、母屋の玄関から離れた場所、引き戸のサッシの前にあった「たたき」の上に勝手口を作ったのです。わずか3㎡程度のスペースに半透明のプラスチック製の波板で屋根と外壁を拵え、げた箱を置き普段出入りして便利なような裏玄関となりました。この裏口のカギを開けて中に入っても、まだ雨戸と内側の引き戸サッシがあるので、侵入するには3つの障壁があります。

なんとも安っぽく見栄えのいいものではありませんが、母屋自体が築60年を越えておりますから、まぁ違和感はありませんね。問題が生じたのは1年位前であります。実は、この入り口ドアが壊した事務所のとっておいたドアを枠ごと取り付けていたのです。つまり50年以上経過した、いくらかさびも浮いている古い金属製のドアの廃物利用をしていたのです。

そのシリンダー錠・カギの具合が悪くなって、スペアキーを差し込むと簡単に抜けない、という現象が起きました。家内が使うメインキーだと、ちょっとコツがあって、下に下げるようにしてひっぱればいい、という按配でありました。すでにドアノブは何かで強い力が加わったあようで、いくらか斜めに曲がっているし、継ぎ目には不規則な隙間もあってガタガタしていたのです。その時か、それ以来(多分)ワタシは鍵交換を提案したはずなのです。

そして、数日前、昼食に出かけようとしたら、いよいよ家内のメインキーが抜けないという事態になったのであります。力任せにガチャガチャやると外れる、ハンマーで曲がった部分を叩いて直すと、いくらか改善されてなんとか抜けるようになりました。その時「だから、もうカギを変えろと言ったのに」とワタシが言うと、「アンタそんなことは言ってないわよ」と言い返してきました。

血糖値が不安定なワタシで、低血糖になっている時間帯でした。朝ご飯を5時に食べてお腹はペコペコ、しかも軽い鬱病でイライラしやすくなっているのです。車のエンジンをかけて出かけようとしているのに、まだカギをいじって動かない家内に向かって大声を上げたのであります。こっちは腹ペコなんだ、カギを掛けて早く行こう、と。

それから昼ご飯を食べて帰宅するまでほとんど口をきかず、戻ったらなんということでしょう!家人は無施錠のまま家を出てきたのでした。当然1時間ほど家を留守にしただけなので、何事もありませんが、カギを掛けて来いといったのを無視していたのです。この時から丸3日間気分が悪くワタシの鬱病の症状がひどく悪化しました。

そして、ようやく昨日小田原から業者さんが50年前に廃番になっている古式豊かな同じシリンダー錠前が1個だけ残っていたと、どこからか見つけて来て交換してくれました。ワタシは、実際問題こんな古いドア、枠ごと全部交換すればいい、思っていたのです。物を大切にする、というのも時と場合によりますわね。しかし、最初に見に来た懇意にしている大工さんは「ドアを全部交換すると大ごとになる」と鍵だけの交換を主張してきたのです。ドアの交換にいくらかかるかは見当もつきませんが、まぁ払えないような高額にはなりますまい。

しかし、結果として今まで通りの50年前の廃番のシリンダー錠と50年以上前からあるサビたドアはそのまま残っております。

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