植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

生まれ来るもの 去り行くもの

2022年04月08日 | 植物
 昨日ブログのテンプレート(壁紙などの様式)を変更いたしました。迂闊にもまだ冬景色のままだったのです。春と言っても、先日まで真冬並みの寒さが続き、曇天や激しい雨が降る日が多かったのです。

 ここでお天気も回復し気温が15℃以上の平年並みに上がってまいりました。ようやく冬の野菜を始末し、夏野菜の植え付けの準備に取り掛かりました。残っているのはニンニク・玉ねぎとジャガイモです。これらはあと2か月以内に収穫いたします。当面ナスときゅうりを植え、懲りずにスイカを育てようと思います。本来なら今年は畑を休耕して休ませようとも考えていたのですが・・・・
にんじんを全て掘り上げ、黄色い無数の花を咲かせるブロッコリーを抜きました。こんな陽気はせいぜい5月いっぱいで、6月になればすぐに雨のシーズンが訪れます。ここ数年、梅雨の低温と日照不足・多雨が長引き7月後半まで愚図つくことが増えました。そして、異常に暑い夏が続き植物達もワタシもぐったり。

 その先の秋がまた短く、あっという間に葉が枯れて北風が散らすようになります。園芸を続けているとその春と秋、つまりガーデニングに適した時期はとても短く、雨に降り込められたり、炎暑の中や身に沁みる冷えに苛まれる時期がとても長いという実感があります。

 いい時は少なく短い、これがワタシの拙い人生の一つの結論であります。このところ孫娘の誕生やら子供たちの結婚式など慶事が続き、多忙な中でとても楽しく、人生の中でも稀なほどの充実感を覚えておりました。去年まで存在しなかった一人の娘が、この世に生まれ光を放っていました。
 しかし、現実にはいい事ばかりでは無く、身内の重い病気、三男の結婚式予定会場とのトラブル、自治会の雑事、自分の個人年金の返還手続きなど次々に難題や悩み事も抱えているのです。

 くよくよしても仕方ない、流れに逆らわず、やるべきことは確実に少しづつ片付けるしかありません。老境を迎えた今人生を振り返ると、来し方のなんと早かったことか。そして、行く末のなんと短い事か、に気づき愕然といたします。残り少ない人生をいかに過ごし、どうすれば悔いを残さず目を瞑ることができるのかを考えざるを得ません。

 マイガーデンでは、リンゴの花が咲き始めました。
これはシナノゴールドですが、いままで「シャインマスカット」の棚に隠れて日照を奪われ、満足に実をつけませんでした。今年はシャインのツルの生育を制限し、ビニール屋根の範囲内・雨の当たらない部分のみに限定するつもりです。結果としてリンゴに陽光が降り注ぐようになるはずです。りんごは夏の暑さに弱く、当地平塚ではぎりぎり栽培の南限なのです。

柑橘類はついこの間まで実をつけていたのに、もう花蕾が顔をのぞかせました。これは「ハルカ」であります。

クサイチゴは花盛りをすぎ、沢山実をつけてくれそうです。赤い「畑のルビー」と言える野イチゴの美味しさは食べた人しか分かりません。


 何事もないように植物たちは冬には葉を落とし、春には新芽を吹き、花を咲かせ実まで生らせてくれます。まるで、老いていくワタシを黙って励ましてくれているようでもあります。短い春のこのひと時を大事にせねば、と思うのであります。


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