植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

ふろく(26)の会

2021年11月13日 | 雑感
那須の御用邸の方に行ってまいりました。

 新幹線に乗って、那須高原で降りると、先乗りの従者たち(高校の同級生)がワタシの到着を出迎え、レクサスの先導車の後ろを「日産の高級車」に乗って那須黒羽ゴルフクラブに乗りつけ、ラウンドするという優雅な出だしでありました。総勢6人と例年に比べて淋しい人数で、しかもゴルフはヘタッピ。それでもこの時期にしては上々のお天気に恵まれて無事プレーを終えました。

 これは、ふるさと大分の「大分上野丘高校」卒業同級生の会で「ふろく会」という集まりです。S53に卒業した仲間たちは大方は故郷を離れ、関東関西の大学などの進み、そのまま戻らずに就職しそれから40年以上経過した今も、多くの同級生同士がいろいろな形で繋がったり離れたりしながらここまで来ました。首都圏だけで200人ほど、東京での飲み会や近県でのゴルフを催してきましたが、がコロナ禍で少し間隔があいたりしております。

 今回は、その中でも長らくホスト役として様々な貢献をしている「近藤君」の別宅(那須塩原のロッジ)にお邪魔をしました。有名私大の講師を務めながら、親族の経営する医療介護施設の実質責任者を6.7年務めております。その人柄に惹かれ、また驚異のこだわりと律儀な歓待のおかげで何十回となくこのロッジに訪れる人がいると聞きました。

 数百坪の敷地にはほとんで彼一人で作り上げたバラなどの庭園、裏手にはシイタケ栽培などの林が広がり、数匹の猫と共にご家族を都内に残したまま自力で管理をしているのです。

 夜は、美酒を用意し、お決まりの焼き肉パーティーで「栃木和牛」を食べさせてくれると言われ、期待大でありました。ところが事前に行くと示し合わせたそのお肉を売っているスーパーが見えても、近藤君運転のレクサスは意に介さないように直進を続けました。それから延々30分近く走行して止まったのが、「ヨーカドー」の駐車場でありました。聞けば、積もる話に夢中になってそのスーパーを見落としたのだそうです。結果、栃木和牛は「アンガス牛」とカナダ産牛肉に化けることになります。

 それでも、一緒に炒めた原木シイタケは開き過ぎでしたが「菌床シイタケ」とは違って全く別物です。ポン酢を垂らして頂くと絶品、とても美味しいものであります。

 これを肴に昔話と、「ふろく会」の動画や写真(高校時代と・近影の対比)など過去のアーカイブを眺めては盛り上がるというのが習わしです。しかし、今回少しばかり変わってきた話題が、病気と老後と仲間の物故情報でした。65年間生きて来るとあちこちガタが来ています。病気自慢と薬自慢が始まりました。更にその先にある認知症の恐れ、現役をリタイアした後の年金生活の不安、更に自分たちがいずれ施設の厄介になった時のコストの心配を始めていました。
 紅顔の美少年だった(笑)あの頃、こんな場所で肩がこる、目がよく見えない、ひざが痛むなどの会話を普通にするようになるというのが想像できたはずがありません。そして、600人いた仲間の内100人以上の消息が不明か他界しているという話に行きつきます。会うたびにまた「誰それ」が亡くなったという新情報が出てきます。テレビに映し出される卒業写真の笑顔の彼や彼女がすでにこの世を去ったことを知って眺める皆の横顔は、表現しようもない悲しみを湛えていました。

 飲み疲れ語り疲れた仲間が眠りについたのは深夜1時を回っていました。
 ワタシは、二日間飯抜きのメダカたちの給餌、植物の水遣りがあるので翌朝、来年の再会と息災を願いながら、新幹線に乗って帰路につきました。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 野球もサッカーも今年は終了... | トップ | 日本を立て直すにはワタシが... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

雑感」カテゴリの最新記事