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行雲流水の如くに

大丈夫か日本経団連ーー挫折の自覚なく危機感もない

日本経団連の会長と言えばかっては「財界総理」と言われ、時の総理と堂々と渡り合ったものである。
しかし今はどうだろうか?
現在日立製作所会長の中西宏明氏だが、発言に重みがない。ブレるのだ。
「全員が反対するものをエネルギー業者や日立といったベンダーが無理やり作るということは、民主国家ではない。国民が反対するものを作るにはどうしたらいいのか。真剣に一般公開の討論をするべきだと思う」(1月5日)

ところが1月15日、
「私はどんどん進めるべきだと思っている。原子力というエネルギーを人類のために使うべきだ」
一体どちらの発言が本音なのか、
これは推測だが、最初の発言が本音に近いだろう。
しかし安倍官邸や東京電力の方からクレームが入り軌道修正したのだろう。情けない話である。

今の経済界に決定的に欠けているのは「技術革新に対する危機感」である。
経団連の会長室にパソコンがやっと入ったとか。
秘書がやるからいいという話ではない。これは技術革新に対する感度の問題だ。
最先端技術に関しては完全にアメリカ、中国の後塵を拝している。(5GやAIそしてサイバーセキュリティなど)
よほどねじを巻かないと追い付けないだろう。

技術革新に対する危機感の無さが、内部留保を500兆円近くもため込んで新規の投資にものすごく臆病なところに表れている。
たまに投資案件が出ても手っ取り早く外国の企業を買収する。
苦労して国内で技術レベルを上げようという意思が薄弱だ。
場合によっては不正検査などに手を染めるところもあるからモラルの崩壊は度し難い。

日本のアメリカに対する貿易黒字は約680億ドルだがその8割は自動車の輸出だという。
このような1本足打法はトランプに高めのピンボールを投げられたらひとたまりもないだろう。
財政諮問会議などに財界を代表して出席しているようだが、官邸や官僚の書いたシナリオに唯々諾々と従うのみでプライドがない。
もっと自立して「進取の気性」を取り戻すべきである。

    珠磨かざれば光を失う

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