過大な見積もりを知ってか知らずかそのまま受け入れて、出入り業者に発注する。
そしてその見返りにリベートを受け取る、という構図はこの国が抱える宿痾(しゅくあ)であろう。
そのようなことを平然と行っているのが、我が国をリードすべき政界、財界、官界などの上層部でなされていることが問題なのだ。
まじめに生活している一般庶民はそのようなどす黒い構図など夢にも思わないであろう。
今回の場合、関電から毎月来る「電気使用量請求書」にその上乗せ分が乗っかっている。住民は大いに怒るべきだ。
関電の経営陣が、このような無様な姿をさらけだしてしまったのは、人生の生きる目的が「カネのみ」になっているからだ。
人間死ぬときは一人で死んでいく。何百億のカネがあってもあの世に持っていけない。
自分の「倫理観」を麻痺させてまでなぜ「カネ」に執着するのであろうか?
結局自らの品性を貶めて苦しい言い訳に終始する。関電の会長も社長も実態を明らかにして早くやめるべきだ。
今回このようなことが明るみに出たのは、3月10日の日付が振られた告発文書が出たからだ。
そしてこの告発文書が関電社内でウワサになったのは株主総会くらいからだという。
しかし経営陣がだんまりを決め込む中でマスコミに流れた。
与党は厳しく原因を追究する、と言っているがあまり信用できない。
いろいろ詰めていくと自分たちも「同じ穴の狢」になりかねないからだ。
警察も検察も今では完全に安倍官邸に抑え込まれている。
ここはマスコミと野党の出番であろう。国会で明らかにすべきだ。
この利権の構図は根が深い。この構図を突き崩せば「消費税増税分」くらいはすぐに出てくる。
腹を据えて取り組むべきであろう。