バブル崩壊以降の自民党政治は全く評価できない。
30年以上にわたって国民の暮らしが貧しくなったことをどう反省しているのだろう。
さらに反感を買っているのは、自分たちは裏金を蓄えて内輪で好き放題していたということだ。
仁徳天皇は民衆の暮らしが困窮していることを見て、3年税を免除し自分の宮殿は荒廃するに任せて質素倹約に努めた。
その甲斐があって民衆の暮らし向きは向上した。その時の歌が次だ。
高き屋に登りて見れば煙立つ民のかまどは賑ひにけり
これが上に立つ者の心構えであろう。
上皇陛下の平和を願う次の歌も心を打つものがある。
沖縄平和祈念堂前にて。
激しかりし戦場(いくさば)の跡眺むれば平らけき海その果てに見ゆ
石破首相の持論はアジア版NATO(軍事同盟)だという。
専守防衛の枠を離れて集団的自衛権で行動するということだ。
平和というものを「軍事オタク」のレベルで考えてほしくないものだ。
いずれにしても自民党の劣化が著しい。
ところが、対抗する野党がまとまりきれないからこんな愚かな状態がいつまでも続く。
「小異を捨てて大同につく」べし。
政権を取らなければ犬の遠吠えで終わるだけ。