英国の保守党が歴史的大敗を喫して14年ぶりの政権交代となった。
またイランでも改革派のベゼシュキアン氏が保守強硬派のジャリリ氏を破った。
改革派の大統領は19年ぶりだ。
英国とイランを同一で論ずるのは適当でないかもしれないが似ている部分もある。
①コロナ過やロシアのウクライナ侵攻などで物価が高騰し国民生活が困窮。
②長期政権による驕りやゆるみが出たことに対する国民の反発。
③英国はEUからの離脱、イランは核開発による米欧との対立。
上記の3つの要因は複雑に絡み合っており、「複合汚染」と捉えたほうが良いのかもしれない。
翻って日本を見た場合、①や②はまったく同じだ。
③についてはますます米国との一体化が進んでおり、従属化が著しい。
これはこれで大きな問題を抱えている。
このような問題点に対して自民党は小手先のバラマキに終始し抜本的改革が出来ない。
裏金問題も根から断つ気迫にかけ、ブラックボックスを抱えたまま逃げ切るつもりなのだろう。
結論として、国民生活の窮乏に対し「処方箋」を示せない政権は信頼が尽きるということだ。