政治資金パーティをめぐる裏金問題を受け、岸田首相は「政治刷新本部」を立ち上げた。
40人弱のメンバーの顔触れを見ると、とてもまとまるとは思えない。
まず顧問の麻生太郎と菅義偉は犬猿の仲で、麻生太郎は派閥論者、菅義偉は派閥廃止論者。
現政権で実権を握っている麻生太郎の方になびくだろう。
まとめたとしても当たり障りのない「覚悟無きやってる感」のみの提言であろう。
もう一つの問題点というか、与太話みたいなのが安倍派10人のメンバーのうち9人が裏金をもらっていた。
「泥棒にも三分の理」というから、裏金作りのやり方などを会議の場で披露するのか?
あるいは、「泥棒が縄を恨む」ということわざもある。そうなれば議論は迷走する。
政治家に多いタイプは、「失敗はおまえのせい、成功は私のおかげ」にする。
秘書を何人も取り換える政治家は要注意だ。
自民党の病理の最大のものは「責任を取らない」ということだろう。
民間の企業で不祥事を起こせば当事者はもとより社長も責任を取って辞任する。
だから一時的にダメージを受けても企業として再生できる。
しかし安倍政権以降、検察や警察に圧力を加えて「黒を白にする」やり方が定着した。
このままのやり方を続けていれば自民党のみならず日本が沈没するだろう。