陸上自衛隊の小林弘樹陸上幕僚副長(陸将)が、陸自幹部らと靖国神社に参拝していた。
個人がどんな宗教を信じようが何の問題もない。
「鰯の頭も信心から」という通り、イワシの頭でも神棚に祀って信心すれば有難くなる。
ところが国及びその機関(今回は自衛隊)が行うと問題が出てくる。
憲法20条第3項では、
国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない。
自衛隊の「宗教行為に関する通達」昭和38年
宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に部隊として参加し、又は隊員に参加を強制することはできない。
今回参拝したのは「航空事故調査委員会」のメンバー数十人だという。
航空安全祈願のために年始に参拝したいという気持ちはわからないでもないが、憲法や通達に触れるという頭が無かったのか?
例年今の時期になると、国会議員もぞろぞろと靖国に参拝する。
いつも私人だ公人だとうるさい。一人の人間をどうやって分けるのだ。
なんとなくパフォーマンスでやっているきらいがある。
亡き人たちの追善供養をしたいというのであれば、靖国の空に向かって毎日頭を下げるだけでもよいだろう。
更には現世を生きる自分たちがもう二度と同じような過ち(戦争など)起こさないと誓うことではなかろうか。