1月の東京都の消費者物価指数は昨年比4.3%の上昇だ。
この傾向はほかの地域でも同様であろう。
このような上昇に対して政府の施策は、電気代やガス代の補助金を電力会社に出すという。
ところが電力会社の腹は、原油や石炭が上がりしかも円安だ、今のうち盛大に赤字にしておこうだ。
もう一つ勘ぐれば、これを機会に原発を稼働したいということだ。
標準世帯で月4500円程度、電気やガス代が下がるという。
しかしほとんど「焼け石に水」。「ジュ―」と言って消えてしまう。
更にわけのわからないのが「円安」を活用しようということ。
今や「円安」が物価高騰の最大の理由だ。
だから「円高」にもっていくのが最良の施策。
日銀の「異次元緩和」を早くやめることだ。
12月に0.25%金利を上げただけで20円近く円高になった。
防衛費倍増すると言って岸田首相は「俺はきめるんだ」と騒いでいるようだが、アメリカに貢ぐだけ。
そんな事より国民生活の充実に意を注がないと4月の地方選で国民の反撃を食らうだろう。
大手企業は「大変だ!大変だ!」と言いながらしっかり利益を出している。
そのテクニックは便乗値上げなのか、下請けを絞り上げているのか、はたまた非正規労働者の活用か?
岸田首相は「新しい資本主義」とか言っていたので期待していたが、中身が何もないということがわかった。
今や「欲望の時代」にどっぷりと浸ってしまった。
もともと日本には真の「資本主義」はなかった。
(株主を第一とする資本主義)
どちらかと言うと大岡越前の「三方一両損」の精神が底流にある「三方良し」。
ひとりじめは悪と考える思想だ。
ドイツの哲学者マルクス・ガブリエルが主張する「倫理資本主義」の本家本元は日本。