今回の衆議院解散で有権者が望んだのは、
自民・公明の与党政権の過半数割れだ。
自民党の支持者すらも、
今回は「自民党にお灸を据えよう」ということで動いた。
当然次の政権はどのような形になるか注目された。
ところがキャスチングボードを握った玉木国民民主党代表が、
首相候補として「玉木雄一郎と1回目も2回目も書く」と我が物顔だ。
決選投票で2位以内でないのに自分の名前を書くのは無効票だから、ルール無視もよいところ。
これは明らかに自民党に加担する行為。
選挙期間中は「自民党を許せない」と声高に主張したのにだ。
政界で甘い顔といえば玉木雄一郎か前原誠司だろうか?
顔が甘いと性格も甘くなるのか、ちょっと言い寄られるとすぐなびく癖があるようだ。
二人とも小池百合子の希望の党騒動でうまく手玉に取られたことがある。
今回も自民党からの裏工作で簡単に「節」を曲げたようだ。
国民民主が主張している「基礎控除の引き上げによる所得控除」は長期的視点で対応すべき課題。
8兆円という財源の裏付けもなく声高に主張するのは、かなり幼い。
いいとこだけを主張するのはポピュリズム的と言われても反論の余地はないだろう。
結局目先の政策実現を急ぐあまり、粗雑な議論に走るならば国家100年の計を見誤る。
石破政権も政権維持ばかりを優先するようでは早晩破綻するのは目に見えている。