ハマスは、パレスチナ・ガザ地区を実効支配するイスラム主義武装組織だ。1987年創設以来イスラエルと武力抗争を続けている。
それにしても、今回のハマスのイスラエルへの攻撃は過去に例を見ないものだ。
頑丈な壁を打ち破り、壁を越えて侵入し多くのユダヤ人を殺害・誘拐した今回の作戦は従来のハマスの力からかけ離れている。
ハマスの陰にいるのは、レバノンの武装組織ヒズボラかそれともイランか?
虚を突かれたイスラエルは、怒り心頭だ。
ガザ地区北側から軍事侵攻を図るようだが、もしそうなれば泥沼の戦いになるだろう。
ハマスはモグラのように地下道を網の目のように巡らせているという。
一筋縄ではいかないのだ。
やはり役に立たない国際連合。
軍事衝突の中断を促す決議案が否決されたからだ。
日本や中国など12か国が賛成、英国とロシアが棄権、常任理事国のアメリカが反対したため否決だ。
アメリカのバイデン大統領は調停する腹づもりだったようだが、ガザの病院爆破で500人近くが死亡したためとん挫。
ただ国際的な世論の動向は「パレスチナ可哀そう」という流れになりつつある。
引くに引けないイスラエルだがさてどうするか?
目には目を、歯には歯を
自分が受けた害と同じことをして仕返しすること。
古代バビロニアのハンムラビ王が残した「ハンムラビ法典」にある言葉。
イスラエルはもう十分仕返しをしたのではなかろうか。
人質の解放が進めば矛を収めるべきだろう。