膠着状態が続いているロシアとウクライナの戦いは、ウクライナの反転攻勢が始まりつつある。
アメリカを中心とするNATO諸国から高性能の兵器がウクライナに届き始めたからだ。
その兵器によってロシア側の弾薬庫や飛行場を爆撃している。
南部ドニプロ川に架かる橋を攻撃して輸送路を断つ戦略も効果的だ。
今後、南部ヘルソン州での戦いが(ウクライナがヘルソン市を奪還する)重要になってくる。
イスラエル出身の歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリは次の様に主張する。
「ロシアの侵略を許せば世界中の独裁者がプーチンを真似るだろう」
ウクライナはすぐ降参して白旗を上げるべきだ、などとプーチンのしもべのような発言をする人もいた。
そのような世界を許せば、数人の独裁者が数十億の人民を支配する暗黒の世界がやって来るだろう。
今のロシアも中国も共産主義国家ではない。
ロシアはもはやプーチン大帝が支配する帝政ロシアである。
中国は習近平皇帝の支配する中華帝国である。
プーチンが敗北すれば、世界中の国が暴力には勝ち目がなく、プーチンを真似れば罰せられるということを教訓として得る。
習近平が台湾への武力侵攻などを考えなくなるのだ。
英米や中東欧諸国はウクライナがロシアの敗退まで戦うことを望み、独仏伊は交渉による解決を望むという。
中東欧諸国は過去にさんざんロシアに苦しめられた。ウクライナが破られたら次は自分たちだという思いがある。
だから引けないのだ。
ウクライナが主導権を握って勝利できるよう全世界(中国、北朝鮮は望まぬだろう)が応援すべきだ。