戦後、吉田茂の懐刀としてGHQと堂々と渡り合ったのが白洲次郎だ。
(GHQ---連合国軍最高司令官総司令部)
ケンブリッジ大学に留学したが、彼が学んだものは英語力とノブレス・オブリッジ。
生まれた環境に溺れることなく、社会のために尽くすという心構えを言う。
ところがどうだ。
この国の指導者(特に政治家)の精神の退廃は見るも無残である。
お盆前後になると急速に秋の気配が忍び寄ってくる。
この日の夕焼けはそんな予兆が感じられた。(2022,8,11)
ケンブリッジ大学には名門貴族の子弟たちが多く学びしかも全寮制だ。
上に立つことを約束されているものは、誰に対しても公平に接すること、そして金や権威に媚びるのは恥ずべき事を、徹底的に教育される。
日本においては「武士道精神」として明治の中頃まではそのような考えが維持されていた。
かっては「卑怯者」とか「臆病者」という言葉は最悪の侮蔑的言語であった。
ところが最近ではそのような有様が堂々とまかり通っているようだ。
キキョウ(桔梗)
今年は白いこの花が妙に目に留まる。
花言葉が、「永遠の愛」、「気品」、「誠実」だという。
日本人は「すみません」を多用する。
白洲次郎は弱腰の日本の官僚を叱り飛ばしてGHQと渡り合った。
「すみませんというのは駄目だ。Say Thank You!」
シュウメイギクも咲き始めた。
半日陰で低温を好むようだから、この場所が良いのだろう。