行雲流水の如くに

日本はなぜ「豊かさ」を実感できない国になったのか?

富は海水のようなものだ。多く飲めば飲むほど渇きをおぼえる。 

 ショーペンハウエル 

 

日本が「日本型資本主義」(資本主義と社会主義を融合させたもの)から急角度で新自由主義に舵を切った。

それは小泉・竹中が推し進めた「構造改革路線」である。

小泉は経済のことを殆ど理解していない、ゆえに竹中平蔵が推進した。

竹中の本音は、この国は上位の10%が富も権力も独占して運営したほうが上手くいくということ。

ショーペンハウエルが鋭く指摘した「富める者はますます富む」という思想の実践だ。

 

安倍・菅政権も竹中路線の信奉者だから、今の流れに身を任せていると、大部分の国民は「貧乏か、ほぼ貧乏」になる。

菅首相は竹中平蔵やデービッド・アトキンソンから知恵を授かっている。

彼らの主張は、とにかく「生産性」を上げよ、ということ。

儲からない会社は早く潰せ。儲かる会社ばかりにすれば日本はもっとよくなる、と言う。

何とも恐ろしくなる欧米流の「ハゲタカファンド思考法」だ。

 

かっての自民党であれば、中から「これはおかしい」という派閥が出て来て侃々諤々の議論が行われた。

しかし今の自民党にそれを望むべくもない。

ゆえに新自由主義と訣別し再分配路線を明確に打ち出す野党が必要になるのだ。

政党の支持率が高い低いは問題ではない。

掲げた政策への熱量が高ければ必ず「道は開けるだろう」

それが今の時代が要請していることなのだ。


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コメント一覧

megii123
kenちゃん
コメントありがとうございます。
人を動かす力は、能力×熱量ではないかと考えています。
だから、チャンスは誰にでもあるということですね。
knsw0805
「行雲」さん、こんにちは。
掲げた政策への熱量が高ければ必ず「道は開けるだろう」、ここ、
ここですよ。素晴らしい文章ですね。政治の世界だけでなく、ビジネスの世界でも、研究の世界でもここが一番重要だと心得ます。
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