パーティ券裏金問題で自民党は蜂の巣をつついたような大騒ぎだ。
岸田首相は何かやらなければ支持率がまた下がると考えたのだろう、
「政治刷新本部」を立ち上げるという。
主なテーマは、派閥の在り方やパーティのやり方を議論する。
ところがその陣容を見ると、何とも悪い冗談だ。
最高顧問に麻生副総理と菅前首相、事務総長に木原誠二幹事長代理らしい。
散々派閥の垢にまみれた人たちがどうやって改善するのか?
菅前首相は無派閥だと言うが、官房長官の時に不透明なカネは使ってきた。
無派閥印がきれいなわけではない。
自民党はまの真砂は尽くるとも世にうらがねのたねは尽きまじ
三人集まれば派閥は出来る。
そして一度しみついた裏金作りの味は美味しいのだ。
浄瑠璃の石川五右衛門でおなじみだ。
釜茹でまで行かなくても矯正する期間がどうしても必要だろう。
派閥がパーティ券を売り歩くのは形を変えた「企業献金」の押し売りだ。
多額の献金をした企業が、「カネを出すが口も出す」のは当たり前。
結局、政治と業界の癒着が生まれ、不公平な世の中を作り出す。
この問題の解決法は「企業・団体の献金禁止」が最善の道だ。