Ring-A-Ding 日々ロック,R&B,そしてゴスペル〜💋

おばちゃんがココロに浮かぶ由無し事を、気ままにつぶやく。ロックな時間。

2024/09/28

2024-09-28 23:01:00 | 映画
最近、BS松竹などのチャンネルで、昭和のドラマの再放送があるので予約録画して観ている。
「ありがとう」のシリーズや「木下惠介アワー」など、ほとんど50年以上昔のドラマだ。


前にも「思い出づくり」のドラマの話を書いたことがあったが、今回はそれ以上古い、私が小学生位(50年くらい前!)の頃のものだ。
「おやじ太鼓」
「兄弟」
「明日からの恋」
「幸福相談」
「わが子は他人」
「思い橋」などなど…。

出演者の若い頃の姿にも感動するし、その頃の日常生活の文明の発達具合がなんだかとっても「ちょうど良い」感じがして心が癒される。
女の人が着物を着る事が多い事も嬉しい。昔は日常毎日、和装で過ごす人も結構いた。私のおばあちゃんなども真夏以外はずーっと着物だった。

ドラマの女性の普段着の紬の着物がすごく良い。可愛い。風見章子さん、長山藍子さんとか、「明日からの恋」の尾崎奈々さんとか(苺柄の帯可愛かった)、磯村みどりさんが時々着るのとか 凄く美しかった😍
何となく性格が大人しめ(情熱を内に秘める)タイプに着物を着せるのかな?

当時の現代っ子タイプ 沢田雅美、岡崎友紀(懐かし〜)や松坂慶子、(3人ともまだ20代くらい)は、ちょっとミニスカだが 今着てもおかしくない様なファッション。

男性陣もなかなか素敵!
竹脇無我
山口 崇
あおい輝彦
林 隆三
小坂一也
そして…藤岡 弘
いやぁー!みんな若くて美しい!素敵!
こんなにカッコ良かったの?!って感じ。
だよね〜💕︎みんな若い頃は美しい😍
 


脇役にも凄い人がチラリと出てくる、小津安次郎「東京物語」の東山千栄子、寅さんの太宰久雄、何となくこういうおばさん居たよなーの小夜福子!
いやぁー、層が厚い!
それにしても、つくづく凄さを感じるのは菅井きん さん!
この人は凄い。
昔からああだった。50年前からずっとああだった。その、変わらなさ。
「お手伝いさん」と言えばこの人の右に出るものは日本には居ない。
なんとも言えない田舎臭さ、平凡さ、垢抜けなさ、お人好しのようで、一人前の性格の悪さも持ち合わせていて人間くさい。

今回のNHKの連ドラの「虎に翼」の主役
伊藤沙莉には、私はちょっと期待していた。菅井きんさんの路線を継ぐものとして…しかし、ダメだな。回を追うごとに「綺麗」になってゆく。役どころもあるから仕方ないのかもしれないが、菅井きんさんの凄いところは決して「綺麗」にならないところにあるんだよ。決して垢抜けない。
それは凄いことだと思う。
寅さんの三崎千恵子さんにもそれは言える。もう、本物のその役の人と思い込んでしまう程の。



垢抜ける…と言えばつくづく美しいと思ったのは山岡久乃さん。なんというか、さっぱりとした江戸女の粋?あんな女になりたいもんだ。
昔のドラマって、ほんとに面白い。
ちらっと出るにも范 文雀とか、浦辺粂子とか、面白い人が出てくる。

年配の男性俳優も今は、居ないタイプ。進藤英太郎や花沢徳衛…あぁ、渋い!こういうお父さん、やっぱり居て欲しい!

見出しの画像は、今年出番のなかった草履サンダル。浴衣結局余りの暑さに着れなかったんだよー🥲

カックイイ!歳の取り方

2024-01-27 08:26:00 | 映画
先週「徹子の部屋」で、歴代の美人女優の過去の映像をダイジェストで流す回があった。
京マチ子、山田五十鈴、月丘夢路、入江たか子…というお歴々だ。



若い人達にとっては「誰それ?」というくらい知らない人達だろうけど、私にとっては子供の頃よくテレビで見かける女優さん達だった。京マチ子さんなんて、子供心にも「なんて綺麗な人なんだろう…」と、いつも口をあんぐり空けて観ていたものだ。
小学生の時、割と遅い時間の映画番組で「赤線地帯」という映画を観て(誰も居なくて、1人で観たよ!)、その内容もショッキングだったが、何より京マチ子さんの弾ける様な肉体美と、日本人というよりは東洋的という方が良いかと思うその美貌に魅了されてしまった。



「徹子の部屋」の、こういった懐古的バージョンの時は、その人が何十年にも渡って出演された時の姿がダイジェストで現れる演出になるよね。…すると、年月を経てその美人がどのように歳を取っていったかを垣間みることが出来る。

美人は、歳をとっても美しい。

本当にそう思う。それだけではなく、「女優」ということの矜恃が、その美しさを保たせるのか…。
今回の放送では、月丘夢路さんの歳の取り方に感銘した。そのファッションと言い、枯れ具合といい…まるでダウントンアビーのバイオレットおばあ様を彷彿とさせる様だった。あの英国のドラマ「ダウントンアビー」は、本当に年齢を経た女性の美しさを再発見させてくれたよ。



それにしても、インタビュアーの徹子さんも、若い頃の姿がその度に映るんだけど、若い頃のシルエットの美しさに、その度に驚いちゃうわ。今はちょっと湯婆婆過ぎるー!




大草原の小さな家

2022-01-10 11:28:00 | 映画
オミクロン株が凄まじく広がって、まだまだ収束は見通せないこのコロナ禍。

正月を含め、この成人式がらみの連休なども、結局は家でゴロゴロするばかりになってしまう。
そんなわけでコタツでゴロゴロしながらAmazonプライムなどのチャンネルを観ていると懐かしい外国ドラマの「大草原の小さな家」にすっかりハマってしまった。

実は私はこのドラマのリアルタイムにはさほど興味を持って観ておらず(私は中学生くらいかな)まぁ、世間の評判は良いらしい…ということくらいは知っていた。
初めはアマプラの「おすすめの作品」というところで、いきなりシーズン4あたりから観ていたが、ウチの三男が「よく学校の道徳の時間に観ていた」と言って、「この草原に初めて来て、家を建てるところからあるんだよー」と言うから、それではとシーズン1に遡って観ている。

なんとも言えず、素朴な人間の良心が本当に温かかった頃の「清貧」を絵に描いたようなドラマ。
今日ではありえない…ようではありながら、差別、貧困、虐待など、今日に通じる社会的問題を取り上げたストーリーも数多くある。そしてその45分余りの時間内ではありながら、実に脚本が見事で、十分に(映画並に)堪能出来る仕上がりである事に驚かされる…なぁんて既に周知の方々にすれば陳腐でしかない感想しか浮かばないが許してほしい。

ハマるってこういうもんよね!



なんせ1シーズンごとのエピソードが多いからなかなか制覇するのは大変なのだが、
毎回出てくる娘達の服や帽子(クリスマスのエピソードの時にメアリーとローラが被っていた手編みのマフラー付き帽子は超可愛い)、パッチワークのベッドカバーやらウオルソンさんの店で売っているショールなどの手編みのデザイン。
そして、可愛いのはウオルソン家の娘のネリーの着ている服の可愛いこと😍❤️💕!

そんな事も楽しみだよねー。



ウォルソン夫人と娘のネリーはすっごく性格が意地悪で、きっとこの番組が始まった当時はアメリカ中でも嫌われ役だったろうけど、よく引き受けたなーと思うよ。
でも、よく観ていくとなかなか魅力的な人物でもあるし、物語を面白くするには欠かせない役柄だからファンも多かった筈だ。
このgooブログの中でもこの二人にファンレターを送った事を書いている人がいるね。
キャストの方々はもうみな大分高齢だろうけど、まだ元気な人もいっぱいいる。
でも、調べてみたらインガルス家のお父さんであるマイケル・ランドンは1991年に54歳で亡くなっていたのはショックだった。
同じくもう亡くなっているけどドラマの中で村に唯一の医師でみんなの心の支えとなっているベイカー先生。とっても素敵!
若い女性とロマンスに落ちるエピソードがあるけど、「分かるわー!」と私までベイカー先生に恋してしまったみたい。



ちっとも嬉しい事も楽しい事も無い日常の日々ですが、ほんのすっこしときめいて新年を迎えられた事に感謝。

写真は息子の部屋の外に残された小さな小屋。去年の暮れ、彼はここから飛び立って行ってしまった。
行ってきなー!大草原へ!


映画 ダウントンアビー

2020-02-02 09:00:00 | 映画
そういえばダウントンアビーの映画版が公開されていたんだっけ…と、検索してみたら、なんと日曜日はもう明日しかないではないか!
新宿のTOHOシネマズの上映時間は朝の9:20。
それ1回のみ。
というわけで、土曜の夜にチケットを購入し、明日の朝は、日曜日の全仕事を9:00までに終わらせて地下鉄に飛び乗ろうと決意した。



5:30起床。
最近は正月太りを解消するため土曜の夜も飲酒を控えて早寝しているので、どうということはない。
猫のももは、夏に体調を崩してから、(回復したのに)それからずっとエアコンを使わない寒い季節になったというのに、私の寝床に入ってこない。おかげで、寝返りも打ち放題でせいせいして寝られる。
そういうわけで、早起きも苦もなく、仕事をちゃっちゃと済ませて、洗濯機も2回まわし夜明けの晴天に干しました。
予定通りに地下鉄に飛び乗り歌舞伎町のTOHOシネマズへ。



さて、ダウントンアビー。
久々にメアリーに逢えた…。という感じです。
バイオレット様もご健在。
それにしても、上空からのドローン撮影によるこの城の素晴らしさよ。
その庭園や領地の緑。
かなり引いて映さないと全容が入らない広大さ。
衣装も素晴らしかった。
ストーリーの内容は、国王女王両陛下が巡行の際にダウントンアビーに一泊なさる…ということについてのドタバタなのだが、こんな映画はドラマファンしか観にこない訳だから、楽しみどころは 観客一人一人が自分で持っているはず。
というわけで、皮肉混じりのウイットの効いた会話、今更説明は要らない登場人物の人となりに合わせた数々のエピソードを交えながら、ダウントンには珍しく「めでたし めでたし」で終わるものだった。
そうね、私はちょっと遅くなったけど、お正月映画としても気分良く観られそう。
あーあ、もう亡くなって3年になる親友のYと観に来たかった。生きていたら絶対一緒に来てたはずだ。

ダウントンアビーは彼女が癌の治療で入院中、気の紛らわしに…と私がお見舞いにDVDを贈った。多分好みは合うはず…と思ったら案の定どハマりして、彼女はメアリーの最初の結婚式のシーンを繰り返し繰り返し‥観ていたっけ…。

ドラマの頃から、このダウントンアビーを観ると、どんな境遇の人にも様々な苦労や悲しみがあり、幸せは長続きせず、しかし落胆するほど不幸ばかりでもなく…人生は誰も皆同じなのだと知らされる。
アンナに子供が産まれていた様なのにびっくり。あれ?ドラマの最後の方で妊娠してたっけ?
あらあらDVDを見直さなきゃならないかしら。ベイツさんも頼もしく、みんな仲良く、良い人ばっかりになっちゃった感も拭えないが、よくまとまってました。
ちなみにドラマで私の1番好きな話は料理長のパットマンさんの恋愛話の回。束の間の恋も破れて、家政婦長のヒューズさんと最後に二人でお茶するシーンで終わるのがなかなか良かった。







映画 有名作家の妻

2019-02-23 21:57:23 | 映画
共働き…と言っても、夫婦別々の職場にて労働するのと、同じ仕事場で共に働くのでは状況は全然違う。

後者は何しろ、プライベートの生活と仕事を夫婦で
「一日中、年中」、顔を付き合わせることになる。
男というものは、どうやら頭の切り替えというのが出来るらしいが夫は常に上司であるが、オンナはそうそう妻と仕事上の部下(たいていの場合は)であるのを切り替えられない。それ故に様々なストレスがひびく。
そして、その「部下」という立場も表向きで、実質的には実権を握っている…という複雑な内情も入り混じる例も多い。
本当に実力のある夫が社長ならばねじれはなく、例えばNHKの朝ドラ「まんぷく」のように夫唱婦随で見目麗しく映るのだろうが…。

夫唱婦随…聞こえはよいが、よく見ると籠池夫妻のように気持ち悪い姿もあり得る。

この映画に起きたようなストーリーは、ほとんどの場合有り得はしないだろう。
しかし、現実的にはそこいら中に転がっていることだ。


昔、私が住んでいた町は、ほとんどが女性店主によって経営が成されていた。夫は社長という名ばかりで、ほとんど酒とギャンブルに明け暮れていたものである。

このヒロインの悩みなど、ほとんど普遍的と言って良い程のものだ。しかし、映画に成り得たのは、それを"ノーベル文学賞"にまで持って行ったところだろう。
しかしガッカリしたのはラスト。
夫の急死というハッピーエンドで終わった事だ。
なあんだ、ラッキーな。それで、興味を失った。

現代。そこを描くのなら、更にこの夫婦の90代〜100歳代まで描くしか無かろう…。
簡単に片付けて欲しくない。この、深遠なる怨恨の問題を。
死が解決せざる得ない問題を。簡単に死を持ってきて欲しくない。
叫びたくなる!

写真は高木公。つばきの一種。