夜中に帰ってくるかという期待も虚しく夜は明ける…。
昨日は息子は近所をうろうろ(まるで不審者)、夫は会う人会う人に「ウチの猫が居なくなって…」と、心配を吐露。…気持ちは分かるけど、大の男が猫の心配なんて、他人にとっては
ちょっと笑っちゃう事かもしれない。
そんな空気の中シーンとして朝の仕込みをして店を開ける準備を黙々とする私ら家族。
そして、昨日と同じ1日が始まった。
「にゃーん!にゃーん!にゃーん‼︎」遠くで鳴いている!
えっ⁈ももちゃん⁈
私は思わず階下に降りて窓を開けて乗り出して呼ぶ!
「ももー!」
すると裏の茂みから黒い身体が飛び出してきた。もも‼︎
「なんだー!早くおいでー!どこに行ってたの!」と声をかけると、家の中に飛び込んで来た。
やったー帰って来たっ!
良かったねー良かったねー!
その声を聞いて、店に居た家族も顔を出す。
「にやーにやーにやーにやー!」ももは何故か自慢げによくぞ帰ってきたでしょ!とばかりに鳴いている。
私は直ぐに二階に上がり、ついてきたももにパウチの餌をあげた。
あー、安心した。良かったねー。
その晩はももをゆっくりお風呂に入れて、
翌朝ノミダニよけの薬滴下することにする。
それにしても、なんだろう、この失踪は。
あんなに寒い中、2日もどこに飲まず食わずで。
どこにいたのだろう。
本人はけろりとした様子で、ホットカーペットに寝そべっている。
いい歳した夫は、明日からは会う人ごとに
「猫は帰ってきましたー」と言うんだろうな。
笑っちゃうな。