今年の正月も例年どうり、親戚の女ばかりで叔母の家に集まった。
80を越える叔母の手料理にそれぞれがワインやお菓子やら持ち寄って、総勢8人でワイワイ ガヤガヤ毎年繰り広げられる賑やかな新年会なのだ。
料理も出し終わり、席に着くなり叔母の開口一番は「今日はねぇ、翔平の話をしましょう!!」なのだった。
叔母は言わずとしれた「大谷翔平」大ファン。夜中、早朝問わず全試合をチェック、昨年在籍していたエンジェルスのチームメンバーの背番号と名前まで覚えてるという本気度。
「12時間も飛行機に乗って観に行くのは無理だけど」今年も日本で翔平を追っかけるつもりらしい。WBCの16番のTシャツを着て、ひ孫との尻取り遊びで「ど」が出ると「ドジャース!」と答え、庭のデコポンの実り具合の話には「うちのデコピンはねぇ…」と語る80過ぎのこの叔母は間違いなく去年よりさらに元気になっている
「推しブーム」と言われる昨今だが、昔から自分の贔屓を追いかける…というのはあった。
私は何かある?と、問われるとそれは歌舞伎役者「中村長三郎」さんだ。
御歳10才。今の中村勘九郎さんの次男である。一昨年あたりの「徹子の部屋」に出演された時から、すっかりその子供らしさに魅了されてしまった。
伯母さんの波乃久里子さんも「どうしてもこの小さい方(次男)の方ばっかり見てしまってお兄ちゃんに怒られる笑」なんて話していることあったからその可愛らしさは満点なのだろう。
この春、歌舞伎座でやる「猿若祭二月大歌舞伎」は、彼のおじいちゃんである18世中村勘三郎13回忌追善興行だ。
そこで長三郎さんはお家芸といえる「連獅子」の仔獅子を演じる。初役だ。コレは観ねばなるまい!!
故18世中村勘三郎さんといえば私が歌舞伎を観るきっかけにもなったくらいの役者さんである。彼の舞台を見てその面白さを知った。いつも全身全霊。ちょっと汗かきで、全身汗びっしょりの見せ場は、こちらも思わず手に汗握り舞台に釘付けだった。
惜しくも歳若くしてお亡くなりになったけど、こうして若い芽が次々と芽吹いている。今や中村座の公演は絶大な人気だ。
さぞかし草葉の陰で喜んでいらっしゃることだろう…。
そういうわけで、新年早々松竹の「歌舞伎会」にも入った。コレに入らなければ私の様に土日祝しか観に行けない者にはなかなか望むお席が取れないのである。私の目当ては3階席だからネ。
むかーし、私の若い頃、この会が発足した当初に入ってた覚えがあるのだけど、アレどうしちゃったかしら…。
嫁に行った頃からそれどころではなくなり、捨てちゃったのかもね…。
ともかく、嫁に行ってほぼ40年。人生は仕切り直され、また好きに歌舞伎くらいは観られるご身分になれたってことか(3階席だけどネ)。
そういうわけで、今回の猿若祭、何とか望みの席が取れた!
長三郎さん、頑張って!なんせ10才だからいろんな事があるだろう、インフルやコロナ、子供だから怪我もある。親御さんはさぞかし大変だろう💦学校は行けるのかな?
体力的にも大変だ。
今頃は、毎日毎日…お稽古に励んでいるのだろう。私はまだ孫も居ないけど、我孫の様に心配だ。
「無事に公演を終える事が出来ますように」…心から祈ってしまう。
彼が本当に1人前になるにはあと20年はかかるだろう。その頃私は生きていられるか分からないけど、生きている限り見届けて行きたいと思う。
さてさて…それにはまず自分の健康管理にも気をつけなくちゃ。せっかく席が取れても、体調を壊して観れない事の無いように!
写真は立て替えのため閉館された国立劇場のロビーに展示されていた彫刻家平櫛田中の「鏡獅子」
勘九郎さんのお孫さんなのですね。
お稽古は大変なのでしょうけれど、きっと頑張って素晴らしい歌舞伎役者になるのでしょうね。
推しと言えば、今、推しぬい(ぬいぐるみ)というのがあって、定型で作った人形を推しのキャラクターや人物の特徴の顔や髪にして服も作って楽しむのだとか。
歌舞伎役者を作って着物を着せたら素敵でしょうね♪
中学生の頃、デュラン・デュランのジョン・テイラー人形を作っていつも制服のポケットに入れてましたが、あれも推しぬいみたいなものだったのかも・・・
推しぬいですか!可愛いですネ♡
叔母にも教えてあげようかな(^。^)