最近、ちょっとマイナーなBSのチャンネルでよく昔ーしのドラマをやっているので懐かしく観ている。
昔ーし、むかーし…それこそ50年前のものから、40年前くらいの。
「ありがとう」のシリーズとか、「思い出づくり」などである。
この頃のドラマはテンポもゆったりで、ほっこりする。
「思い出づくり」などは、私自身の年代にジャストなので映る街の風景なども超懐かしいし、時代感覚も、まさに「そう、そうだったよねー」という感じ。
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遡ること小津安次郎監督の映画なんかもそうだけど、あの時代(終戦後)からずっと、女性を描いたストーリーのテーマはみんな「結婚」なんだよね。主人公が若く美しく
そろそろ結婚適齢期(最近は聞いたことのないことばだね)を逸してしまうくらいの年頃。だいたい24~25歳…といったところかな。25を過ぎると「売れ残り」「クリスマスケーキ」とか言われたもんよ。
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周囲からは、よるとさわると「結婚、結婚」と言われる。
確かに、私の若い頃は、ほぼ「結婚」
しか女性の生きていく道は無かった。まあ、全くなかった訳では無いが、そんな規則も無いのに会社は結婚したら退職するもの…と、なんとなく周囲の空気は決まっていたし、居ずらかった。
自立心があり、しっかりとした
目標を持った人なら教師とか、医者とか看護婦など目指すこともあったが、そういった専門職でもなかったら大抵みんなとりあえず就職して「結婚」、そして家庭に入り、子供を産んだ。なんの疑問もなかった。そういうものだった。そういうものしかなかったんだ。
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昔のドラマを見ていると、「昭和の女性」
というのが浮き彫りになっている。親は親自身も「それが当たり前」の時代の人達だったし、世間てい…というものがあったし、他にやれそうなことも無かったし…。
そう、他に選択肢が無かったんだよね。
ドラマの中でもそうだけど平凡な女性の仕事は接客業、または製造業、あるいはOL(オフィスレディ-と言っても、お茶くみとかコピー取るとか雑用も含む)などで、今のように第1線で働ける場などなかった。
今は、営業職でもなんでも女の人多いよね。外に出て、顧客と直接渡り合うようなことも、女性一人でやってくる。
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若い人が結婚しなくなり、女性は子供を産まなくなる。それは当然だと思う。
これまでは、それしか選択肢がなかったから大多数はそのように自然に従った。
自分で稼いで一生食べて行ける道が他にあったら、それが選択肢としてあったら、結婚したいと心から思わないかぎり「結婚」なんて選ばなくていいんだ。
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「思い出づくり」の結末は、結局、「結婚」で幸せになるように出来ている。
そして子供を産んで、母になり娘達は1人前になりました…みたいな結末。
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バカにするんじゃないわよ!ね。
本当にそうなんだろうか…?
確かに、人は自分がその立場になってみなけりゃ分からない。
結婚し、出産し、助けてもらって、生まれて初めて「母のありがたさ」というものが分かり、子育ての大変さが分かり、親の気持ちが分かり、家族ってものがわかったりする。「なんだかんだ言って、それが大人になるってことだ。それが、現実だ。」と、ドラマの中で佐藤慶演じる父親が福島弁で娘を諭す台詞が思い出される。
でも、ものすごく上手くいっている人なら
テレビのコマーシャルなんかで持ち上げるように「家族」「絆」なんか言って、感動を与えたりもするかもしれないけど、そんなん、そうそう本当にある?みんなそんなに深く家族の絆深いの?大切にしてるの?
ドラマの中でも、このお父さんが浮気をしてお母さんが東京の娘の所に家出してきたりしてる。姑として、息子の嫁との確執も描かれている。
現実的にも、テレビ番組のネタにはならない家族の方が世間的には、大多数なんじゃないの?
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若い人の未婚、少子化がこれほどまでに進んでいることが、誰も口にしない現実を表しているのではないの?
分かっちゃったんだよ、「結婚」や「子育て」が、ほんとに個人的なメリットがあるかどうかが。
それは給付金や、子育て支援なんかじゃ補いきれないくらいのデメリットってことが。相当の安定が確保できなきゃ「結婚」
に踏み切れないし、子供なんて作れない。
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でも、この昔のドラマが「昭和」の女性を描いているな、安定よりも情熱を選ぶ、情熱があってこその「苦労も問わない」みたいな。心意気。
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私の姪達の結婚したヤツらの、安定した職業の旦那の顔を見るとみーんな「病院食みたいな」大人しー顔した男ばかりよ。
結婚するのはそういう男を選ぶ女たちよ。
1番に「安定」ね。
それこそ私たちが反抗した私たちの親世代にとって理想的なタイプ。今の子達は、賢いんだな〜。
私らは、子供っぽかったんだかね〜。
子供らは私たち親の犯した過ちの二の舞を踏まないように学んで育ったんだね。
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「タイタニック」という映画があった。
これから親の言いなりで無理やり「結婚」
させられることになっている主人公が、この事故後人生を実に、いかに充実して生きたかをが描かれている。
これは1997年公開。
思い出づくりは、1981年のドラマ。
女性が生き方に選択肢があることに気づき始め、考え出す事になる時代まで15年以上かかってるってこと?!
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今は全てを手にすることもできる時代となった。
結婚も子供も、キャリアも!
夫と平等に家事.育児を分担し、存分にキャリアも手に入れる。
それでもそれはかなりの個人的努力と周囲の人達の協力が必要だ。
なんとか なるんだろうか…今国としてこれから少子化を何とかして少しでも阻止しようと思うのなら、どうしたらいいか?パンドラの箱を開けてしまった女性を今更昔に戻す訳にはいかないんだから。
写真は私のお雛様。亡き母のて作りの木目込み人形。
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